あんみつ
General
2018/09/14 (金) 21:55:59
萩原「──俺のところに届いたメールには、『ざわざわにいる10人の危険人物を、仲間と協力して殺害しろ』って書いてあったんだけど」
探り合いの空気の中、一番最初に口を開いたのは、意外にも萩原であった。
萩原「もしお前らがその危険人物に含まれていないんだったら、俺たちはチームってことだよな?チーム名はどうする?」
あの陰鬱だった萩原が、こうもぺらぺらと喋りだすのには違和感を感じたが、膠着状態を打破してくれるのはありがたい。しかし──
柿崎(...そんな軽いノリで仕切られても、困るんだけど。)
柿崎と同じ感想を抱いたのか、「というか、文章には続きがありましたよね。」と、萩原を無視して話し始めたのはシータである。
シータ「『十人の危険人物を殺害した暁には、5年前の件には目を瞑る』と。裏を返せば、従わなければバラすぞという脅しでしょうが。それにしたって、たかが10人を殺すだけでチャラにしてくれるなんて、随分とやさしいとは思いませんか?」
その通り、絶対に信用できない。そもそも脅迫者の正体すら不明なのだ、何かの罠という可能性だって大きい。
柿崎(だけど...罪を帳消しにしてくれるのは魅力的だ。...まずはここにいる連中を皆殺しにして、安全を確保するべきか?)
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