柿崎が、内ポケットに入れていたピストル──小型重機関散弾拳銃に手をかけたのとほぼ同時に、「たしかによくわからない状況だけど、わたしはみんなと協力したいな。ここで再会したのも何かの縁じゃないか。」と、少女の声があがった。
セーラー服を着た少女──ボン・チャンである。
ボン「わたしは、みんなと仲直りをするチャンスをずっと待ってたんだ。仲間と友情を育むチャンスを。」
かつて、ざわざわ随一の殺人鬼だった彼女が、穏健な意見を述べるとは。
柿崎(というか、まともに喋れるようにはなったんだな)
萩原といい、ボンといい、あの後何があったのか尋ねたいところだ。
──しかし、「俺も、ボンちゃんの意見には賛成だぜ。過去のことは忘れようや」と、雷霆が言ったのに続いて、アクティブも「だ、だよな!チームを組もう!」とガッツポーズをしたため、柿崎は渋々、ピストルから手を放した。
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