🔪
三日前 太陽が真上に昇る頃、とある酒場のカウンター席には、一人の男が座っていた。 平日の昼間の酒場には、この男以外に、客は誰もいない。
店主「緊急の依頼(ラフロイグ)が届きました」
店主は、コップを磨きながら、唐突に口を開いた。
店主「それも、成功報酬が非常に高い依頼(とても上質なウィスキー)です」
男は、眉間にシワを寄せた。
みのしまさん「ラフロイグね...となると、情報も少ないんだろ?」
店主「ええ、しかし、これほどまでに上質なウィスキーは、滅多に現れません」
みのしまさん「うーん...」
暗殺者として、みのしまさんは、危険な橋は渡らない主義であった。そのために、今日まで生きてきたのである。普段ならば、考える間もなく、一蹴するところだが、今は事情が違う。
店主「ご存じの通り、組織から抜け出す(マオタイ酒を注文する)ためには、大金が必要になります」
みのしまさんは非常に腕の立つ暗殺者であり、業界内では、その名を知らぬ者はいない。
そんな凄腕アサシンは、一日も早く、この汚れ仕事から足を洗いたいと思っていたのだ。
店主「このウィスキーを飲み干すができれば、あなたは晴れて、マオタイ酒を注文することができますよ」
みのしまさん「...仕方がない、その酒について、詳細を見せてくれ」
店主は、カウンターの引き出しから、一枚のラベルを取り出した。それを、すっと男に差し出す。
みのしまさん「...ZAWAZAWA?聞いたことがない。それにしても、ターゲット(泡)が多いな」
店主「私が掴んだ情報によると、ZAWAZAWAは、未成年(青い果実)のみで構成されているようです」
みのしまさんは目を閉じて、想 と一分、意を決して、この依頼を引き受ける旨を述べた。
支援
しえん
④
ZAWAZAWAのアジトは、すぐに見つかった。 九州地方の山奥 何かの工場があったであろう跡地は、悪ガキの巣窟になっていのだ。
みのしまさん「まったく、学校にも通わずに何をやってるんだか...」
この男には、今年で10歳になる甥がいる。あの子が、あのようになってしまったらと考えると、胸が痛む。さらに、殺されるというのだから、彼らの親には、つい同情してしまう。
さて テロ組織ZAWAZAWAは、現在深刻な人員不足に陥っている。そこで、みのしまさんは、入団者を装うことにした。
みのしまさん「あの、連絡を送った者なんですが」
水星人のピラミッド「ようこそ!」
特異点F
つ④
快く迎え入れてくれた少年は、暴力的犯罪組織の人間にしては、非常に明るかった。 油断を誘っている可能性もあるが、どちらにせよ、話しやすい方が良い。
簡単に組織についての説明をしながら、少年は、アジトの案内を始めた。
水星人のピラミッド「ここがトイレで...あ、そこがオーナーの部屋ですね!一応、挨拶しに行きましょうか!」
みのしまさん「...はい」
ここまで軽率だと、いくらプロの殺し屋とはいえ、調子が狂う。 オーナーとは、この組織のボスのことだろうか。それにしては、警備が手薄であった。
扉を開くと、高そうな椅子に腰掛けている中年の男の姿があった。
みのしまさん「あの、私は」
自己紹介を始めようとした矢先、その男に言葉を遮られる。
シャンてぇあ「ああ、そういうのはいいから。君の素性について、こっちでは、とっくに調べはついてんだ 」
みのしまさん「っ!!」
咄嗟に、みのしまさんは胸ポケットの銃に手を伸ばしたが、その必要はなかった。
シャンてぇあ「酒井君、歓迎するよ」
みのしまさん「...」
サカイくん?誰と間違えている?
鎌をかけている可能性もあるが、単に調査員が無能だっただけかもしれない。
シャンてぇあ「君には、ラルトス神の元についてもらう」
すると背後から、「よお」と声をかけられ、咄嗟に振り返ると、小身の男が立っていた。 いつの間に...
ラルトス神「案内してやるよ、ついてきな」
軽い口調の男だが、凄腕の殺し屋だと自負しているような自分に気づかれず、ここまで接近したのだ。この男はただ者ではない。
みのしまさんは警戒しながらも、ラルトス神に連れられ、屋上へ上がる。 誰もいないことを確認した後、ラルトス神は唐突に口を開いた。
ラルトス神「明日、オーナーの誕生日パーティーが行われる。全員が出席する」
ラルトス神「ここの人間は、ガキに至るまで酒飲みだ。“プレゼント”は用意してあるか」
小身の男は、抑揚のない冷徹な声で尋ねた。
この男は“協力者”か?...いや、店主はそのような人間がいるとは言っていなかった。 すると...俺がこの組織を皆殺しにすると知っており、あえて仲間に知らせずにいる人間。
みのしまさんは、ラルトス神が“裏切り者”だと確信した。 どうやらこの男は、組織の中でも幹部クラスのようなので、自分の身辺調査結果の誤りについても、この男が偽装したというのなら説明がつく。オーナーの部屋の警備が薄いのも、然りである。
そうと決まれば話は早い。みのしまさんは黙って頷いた。
ラルトス神「よし、では改めて案内をする」
その夜、みのしまさんはベットの上で悩んでいた。 今回の仕事はあまりにも簡単過ぎるのだ。過去に、そうして油断させられて、うっかり殺されかけた案件もあった。あのラルトス神という男が、いつ自分の命を狙ってくるかわからない。
時計を見ると、もうすぐ24時。ラルトス神の計画通り毒を入れるのであれば、5時までには行う必要があった。 ため息をつきながらも、上体を起こしたその時である
「きゃああああああああああああああっ!!」
どこからか、布を裂くような悲鳴が響き渡る。
なんだ?俺以外に資格が現れたのか? みのしまさんは、銃を懐に入れると、警戒しながら外に飛び出した。
階段を上がって二階へ進む。そこには、悲鳴の主と思われるような腰を抜かした少年と 血塗れで倒れているラルトス神の姿があった。
アクティブ「あ、あっ!トイレに行こうと思って部屋を出たらっ!そのっ、らりっ、ラルトス神がぁっ!!」
少年は、死体を見るのが初めてなのか、失禁し、がたがたと震えていた。
刺客、じゃないのか?
ラル神!!
不適切なコンテンツとして通報するには以下の「送信」ボタンを押して下さい。 現在このグループでは通報を匿名で受け付けていません。 管理者グループにはあなたが誰であるかがわかります。
どのように不適切か説明したい場合、メッセージをご記入下さい。空白のままでも通報は送信されます。
通報履歴 で、あなたの通報と対応時のメッセージを確認できます。
トピックをWIKIWIKIに埋め込む
次のコードをWIKIWIKIのページに埋め込むと最新のコメントがその場に表示されます。
// generating...
プレビュー
手洗い、うがいを徹底し、不要不急の外出は控えましょう。 命が一番大切です、当たり前ですが。
ユーザー非表示機能を有効活用しましょう。
今日の一言 鬼に金棒 大剣に小タル爆弾
・ザワッター http://zawazawa.jp/pokerinblog/
・ポケモンBBS隔離所 http://zawazawa.jp/pink/
「艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki」の避難所です。
ここまでがあなたのコンテンツ
ここからもあなたのコンテンツ
三日前太陽が真上に昇る頃、とある酒場のカウンター席には、一人の男が座っていた。
平日の昼間の酒場には、この男以外に、客は誰もいない。
店主「緊急の依頼 が届きました」
店主は、コップを磨きながら、唐突に口を開いた。
店主「それも、成功報酬が非常に高い依頼 です」
男は、眉間にシワを寄せた。
みのしまさん「ラフロイグね...となると、情報も少ないんだろ?」
店主「ええ、しかし、これほどまでに上質なウィスキーは、滅多に現れません」
みのしまさん「うーん...」
暗殺者として、みのしまさんは、危険な橋は渡らない主義であった。そのために、今日まで生きてきたのである。普段ならば、考える間もなく、一蹴するところだが、今は事情が違う。
店主「ご存じの通り、組織から抜け出す ためには、大金が必要になります」
みのしまさんは非常に腕の立つ暗殺者であり、業界内では、その名を知らぬ者はいない。
そんな凄腕アサシンは、一日も早く、この汚れ仕事から足を洗いたいと思っていたのだ。
店主「このウィスキーを飲み干すができれば、あなたは晴れて、マオタイ酒を注文することができますよ」
みのしまさん「...仕方がない、その酒について、詳細を見せてくれ」
店主は、カウンターの引き出しから、一枚のラベルを取り出した。それを、すっと男に差し出す。
みのしまさん「...ZAWAZAWA?聞いたことがない。それにしても、ターゲット が多いな」
店主「私が掴んだ情報によると、ZAWAZAWAは、未成年 のみで構成されているようです」
みのしまさんは目を閉じて、想と一分、意を決して、この依頼を引き受ける旨を述べた。
支援
しえん
④
ZAWAZAWAのアジトは、すぐに見つかった。何かの工場があったであろう跡地は、悪ガキの巣窟になっていのだ。
九州地方の山奥
みのしまさん「まったく、学校にも通わずに何をやってるんだか...」
この男には、今年で10歳になる甥がいる。あの子が、あのようになってしまったらと考えると、胸が痛む。さらに、殺されるというのだから、彼らの親には、つい同情してしまう。
さてテロ組織ZAWAZAWAは、現在深刻な人員不足に陥っている。そこで、みのしまさんは、入団者を装うことにした。
みのしまさん「あの、連絡を送った者なんですが」
水星人のピラミッド「ようこそ!」
特異点F
つ④
快く迎え入れてくれた少年は、暴力的犯罪組織の人間にしては、非常に明るかった。
油断を誘っている可能性もあるが、どちらにせよ、話しやすい方が良い。
簡単に組織についての説明をしながら、少年は、アジトの案内を始めた。
水星人のピラミッド「ここがトイレで...あ、そこがオーナーの部屋ですね!一応、挨拶しに行きましょうか!」
みのしまさん「...はい」
ここまで軽率だと、いくらプロの殺し屋とはいえ、調子が狂う。
オーナーとは、この組織のボスのことだろうか。それにしては、警備が手薄であった。
扉を開くと、高そうな椅子に腰掛けている中年の男の姿があった。
みのしまさん「あの、私は」
自己紹介を始めようとした矢先、その男に言葉を遮られる。
シャンてぇあ「ああ、そういうのはいいから。君の素性について、こっちでは、とっくに調べはついてんだ」
みのしまさん「っ!!」
咄嗟に、みのしまさんは胸ポケットの銃に手を伸ばしたが、その必要はなかった。
シャンてぇあ「酒井君、歓迎するよ」
みのしまさん「...」
鎌をかけている可能性もあるが、単に調査員が無能だっただけかもしれない。
シャンてぇあ「君には、ラルトス神の元についてもらう」
すると背後から、「よお」と声をかけられ、咄嗟に振り返ると、小身の男が立っていた。
いつの間に...
ラルトス神「案内してやるよ、ついてきな」
軽い口調の男だが、凄腕の殺し屋だと自負しているような自分に気づかれず、ここまで接近したのだ。この男はただ者ではない。
みのしまさんは警戒しながらも、ラルトス神に連れられ、屋上へ上がる。
誰もいないことを確認した後、ラルトス神は唐突に口を開いた。
ラルトス神「明日、オーナーの誕生日パーティーが行われる。全員が出席する」
ラルトス神「ここの人間は、ガキに至るまで酒飲みだ。“プレゼント”は用意してあるか」
小身の男は、抑揚のない冷徹な声で尋ねた。
すると...俺がこの組織を皆殺しにすると知っており、あえて仲間に知らせずにいる人間。
みのしまさんは、ラルトス神が“裏切り者”だと確信した。
どうやらこの男は、組織の中でも幹部クラスのようなので、自分の身辺調査結果の誤りについても、この男が偽装したというのなら説明がつく。オーナーの部屋の警備が薄いのも、然りである。
そうと決まれば話は早い。みのしまさんは黙って頷いた。
ラルトス神「よし、では改めて案内をする」
その夜、みのしまさんはベットの上で悩んでいた。
今回の仕事はあまりにも簡単過ぎるのだ。過去に、そうして油断させられて、うっかり殺されかけた案件もあった。あのラルトス神という男が、いつ自分の命を狙ってくるかわからない。
時計を見ると、もうすぐ24時。ラルトス神の計画通り毒を入れるのであれば、5時までには行う必要があった。
ため息をつきながらも、上体を起こしたその時である
「きゃああああああああああああああっ!!」
どこからか、布を裂くような悲鳴が響き渡る。
みのしまさんは、銃を懐に入れると、警戒しながら外に飛び出した。
階段を上がって二階へ進む。そこには、悲鳴の主と思われるような腰を抜かした少年と血塗れで倒れているラルトス神の姿があった。
アクティブ「あ、あっ!トイレに行こうと思って部屋を出たらっ!そのっ、らりっ、ラルトス神がぁっ!!」
少年は、死体を見るのが初めてなのか、失禁し、がたがたと震えていた。
刺客、じゃないのか?
ラル神!!