昨年(2021年)、ウッディーズに入会させていただいて初めてマイチェンソーを持ち込んだ時のお話。
前の年は幸いにして薪活動をしなくても済んでいたので、久しぶり(8カ月ぶりくらい)に燃料を入れて始動してみたんですが、あらー、エンジンかかりませんでした。
マイチェンソーはSTIHL社製、MS 211 C-BEという機種です。購入して7年ほど経ちますが、それまではまったく故障知らず。放っておいたけど今回も大丈夫だろうと高をくくっていたら、ついにやられました。
さて、燃料か電気か空気かというところですが、挙動からすると怪しいのはキャブレター。ところがこの子のエンジンは層状掃気という、環境対策を施したシステムを採用していて、通常のキャブ以上にちょっと素人は手を出しにくいところです。
いじり難いなら、アッセンブリごと交換してみっか…と思ってキャブについて調べると、純正品は12,600円くらいします(まあ、そうですわね)。さらに調べると、世の中には互換品が売られていて、実に1/5(!)の価格で買えることがわかりました。これだ!ってわけでポチ。
製品が届いたところで、キャブのところを開いてみます。
あ、、、あっちゃー!
ブラケットを外すのは初めてだったんですが、まさかここが、こんなに木くずまみれになっているとは・・・迂闊すぎました。
実は、割と直近に交換していたエアフィルターも互換品だったんですよ。や、安かったもんでつい。
左がそれ、右が後日改めて購入した純正品。ぱっと見は同じですが、左はフリースの吹きつけ?や細部の処理がアバウトです。それ以上に、嵌合が甘いんだと思います。フィルターの意味ないですね。
慎重にお掃除をしながら、キャブを外してみます。ZAMA製のS269とあります。
互換品(上)、さすがによく似ていますが、どことなくのっぺりしていたり、プライマリーポンプへのパイプがなかったりして、微妙に違うところが不思議です。
組み付けて始動してみます。初爆こそありましたが、エンジンはやっぱり掛かりませんでした。なーんだ、ワクドキしたのに拍子抜け・・・。
結局これも、無駄遣いになってしまいました。
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てなわけで長々と書きましたが、このお話の教訓は「安い物に飛びついてはいけない」ということに尽きると思います。
目先のコスパにとらわれず、次からはきちんと買うべき商品を買おう、と思った顛末でした。
なお、マイチェンソーは結局近くのSTIHLショップに持ち込み、修理してもらいました。不調の原因はダイヤフラムの経年劣化であった模様です。