桜門体育学会第11回大会用掲示板

O3-8 直井勝暉 野球における守備ポジションが異なる打者の配球予測方法 / 2

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小沼直子(日本大学薬学部) 2021/01/20 (水) 13:37:06 4fb89@24586

直井先生
座長の小沼です。大変興味深い発表をありがとうございました。2点質問させてください。①県大会ベスト16以上の選手では、反応で打つ選手は有意に少なかったとされていますが、地区大会出場選手や全国大会出場レベルの選手では有意差が出ていない理由について先生のお考えをお聞かせください(人数、あるいはそれ以外の要因なのでしょうか)。②今回先生が行われた研究を現場で活かすには、どのようなアプローチが必要だと思いますか?今後の研究の展望も踏まえ、先生のお考えをお聞かせください。以上2点、宜しくお願い致します。

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    直井勝暉 2021/01/23 (土) 02:22:10 fb59a@fb60e >> 2

    ご質問ありがとうございます。
    まず①の質問についてですが、
    競技レベルの高い選手(地区大会、全国大会レベル)のデータ数が少なかったことが一つの要因ではないかと考えております。
    ここからは選手から頂いた記述回答と私の推測が基になりますが、
    低い競技レベルの選手は反応で打つ選手が有意に多く、配球予測の記述回答においても、自身の感覚や勘を頼りにしている選手が多いことを認識しました。一方、競技レベルの高い選手は反応で打つと回答している選手でも、記述回答の際に明確なプランを持った上で打席に入っている選手がほとんどでした。
    このことから、競技レベルの高い選手のデータ数が増加すれば、自ずと反応で打つ選手が減るなどの有意差が現れると推測しています。
    続いて②の質問についてですが、
    今回の研究のポイントとして、学生野球経験者はプロ野球選手と違って、配球予測のためのデータがほとんど取れない点がありました。
    そこで私が実際に現場で活かすために必要と考えていることは、カウントやランナーの有無などより細かな状況設定をした上での回答を集めることです。
    また、今よりも多くの回答を集めることも必須条件としたいです。
    将来的には、プロ野球選手のデータも集めて研究する機会があれば良いなと考えております。