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| 1 | + | ゼロとアイリスが突入したのは轟雷殿だった。
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| 2 | + | 現在アイリスはデザイアソウルの力でカーネルと1つになっており、
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| 3 | + | その風貌も立ち振る舞いも従来とは打って変わって凛としている。
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| 4 | + | それを目にした轟雷軍団兵士達は若干困惑し、思わず問う
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| 5 | + | 「ゼロと…一緒にいるのはアイリスか…!?いや、アイリスがこんな渾然たる姿な訳がない…
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| 6 | + | 何者だ、女!」
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| 7 | + |
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| 8 | + | 轟雷軍団兵士の問いにアイリスは毅然として応える。
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| 9 | + | 「私はアイリスだ、今は我が兄カーネルと1つになってこの姿になっている。
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| 10 | + | 今の私をこれまで通りの非戦闘員と侮っていると火傷するぞ」
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| 11 | + |
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| 12 | + | アイリスの返答に轟雷軍団兵士は異を唱えると共に憤り始める。
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| 13 | + | 「ふざけるな!どう考えてもカーネルだろうが!
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| 14 | + | カーネルと言えばウイルスに因らずイレギュラー化したレプリロイドの面汚し…
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| 15 | + | それが我々の作戦を妨害し続け…あまつさえこの轟雷殿にのこのこ入ってくるとは許すまじ!
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| 16 | + | 然るべき裁きを受けるがいいわ!!!!」
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| 17 | + | カーネル並びにレプリフォースがレプリフォース大戦の引き金を引いた事は
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| 18 | + | レプリロイドにあるまじき分不相応な行為という事でメタシャングリラには激しく忌避されているのである。
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| 19 | + | 憤る轟雷軍団兵士達は未来の強者を模したセイバー系武器「クレセントマグナ」を構えてゼロとアイリスに挑みかかる。
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| 20 | + |
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| 21 | + | 「今更兄の過去の過ちに対して弁明はしない。その事と貴様等が平和に仇成す存在であることは別問題なのだからな…
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| 22 | + | 世界の平和にかけて…貴様等を倒す!」
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| 23 | + | 「(本来ならアイリスを現場に出撃させるのは心許ないはずだが、流石というかまるでカーネルがそこにいるかのような安心感だぜ…)背中は任せたぞ、アイリス!」「うむ!」
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| 24 | + | ゼロとアイリスは背中合わせになり四方八方から襲い来る轟雷軍団兵士達を薙ぎ払う。
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| 25 | + |
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| 26 | + | 「こうなったら…これならどうだ!!」
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| 27 | + |
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| 28 | + | 轟雷軍団兵士達は一旦2人から距離を取った。
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| 29 | + | そしてゼロと対峙した者はクレセントマグナから磁場を発生させスクラップの塊を前方に出現させこれをクレセントマグナで砕き破片を飛ばしてきた。
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| 30 | + | 一方アイリスと対峙した者は磁力で四肢を切り離しそれらを縦横無尽にコントロールし始めた。
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| 31 | + | 「未来の力か…こいつらも使うんだな」
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| 32 | + | 「だが所詮は雑兵の付け焼刃…そんな事でこの私を倒せるか!」
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| 33 | + | 対するゼロとアイリスは至って冷静でゼロは躯装破で飛び散る破片をセイバーに集中させスクラップの大剣を轟雷軍団兵士達に叩きつけ、
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| 34 | + | アイリスは最小限の動きで自身を襲う手足を躱しつつ正確に轟雷軍団兵士達の頭上に雷を落とした。
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| 35 | + | 結果瞬く間にこの場の轟雷軍団兵士達はある者はペシャンコになり、ある者は頭脳がショートして全滅した。
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| 36 | + | その直後パレットから通信が入ったがその内容はやはりエイリアがエックス達に入れたそれと同様のものだった。
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| 37 | + | 丁度この時ゼロが床に放った技の影響で床には下の階に続く巨大な裂け目が出来ていた。
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| 38 | + | 「俺はこの下を当たる。お前はこのまま真っ直ぐ進んでくれ」
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| 39 | + | 「ああ、武運を祈る!」
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| 40 | + |
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| 41 | + | ゼロは裂け目の下に、アイリスは正面の扉の先に進んでいった。
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| 42 | + |
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| 43 | + | ゼロが進んだ先は上の階と同じく天井と床がかなり離れていた。
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| 44 | + | 彼を待ち受けていたのは軍事用メカニロイドの軍団でノートルバンジャー、ヘリット、ヘッドガンナーカスタマー等ドップラー事件の際に登場したものが多く見受けられる。
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| 45 | + | 「チッ、相変わらずいい趣味してやがるぜ…!」
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| 46 | + | 吐き捨てつつ彼等を撃破し続けるゼロだったがある時前方を飛行する巨大な影を目にする。
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| 47 | + | デスログマー…第1次イレギュラー大戦の際に現れた空中戦艦である。
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| 48 | + | ゼロが開けた場所に到達すると共にデスログマーは下部の昇降口からプロペラで飛行するタイプのメカニロイドを放ち始めた。
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| 49 | + | キャリーアーム…ドップラー事件の際に現れた運搬用メカニロイドで事件当時と同じくコンテナを運んでおりそれを次々と地面に落としていく。
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| 50 | + | コンテナは爆発するタイプのものや中に轟雷軍団兵士が潜んでいるものもあったがゼロにとっては苦でもなんでもなかった。
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| 51 | + | 「運ぶそばから壊してやる!龍炎刃!雷神昇!氷龍昇!」
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| 52 | + | ゼロは対空技でキャリーアームをコンテナごと撃破し続けた。
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| 53 | + | やがてキャリーアームが全滅するとデスログマーは壁の突き当たりの上部にある専用の航路へと消えていった。
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| 54 | + | ゼロはその後を追う。
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| 55 | + |
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| 56 | + | 一方でアイリスも軍事用メカニロイドの軍団を相手取っていたがこちらは兵器工場でも出現したテラデス(ギガデスの強化版)やウォークシューター、メタルホーク、プラズマキャノン、ビームキャノン等
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| 57 | + | レプリフォース大戦で見られたものが多い。
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| 58 | + | 「…兄さんの記憶にもあったが…こうして見るとやはり気分のいいものではないな…
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| 59 | + | 過去の亡霊共よ、一匹残らず蹴散らしてくれるわ!!」
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| 60 | + | メカニロイド達を撃破しつつ道中を進むアイリス。
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| 61 | + | 彼女が進んだ先の部屋には無数のビームキャノンとそれらに守られる壁に埋め込まれたコアが待ち構えていた。
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| 62 | + | 「レプリフォース空軍のジェネレイドコアか…」
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| 63 | + | 眼前にそびえ立つジェネレイドコアを見据えアイリスは呟く。
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| 64 | + |
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| 65 | + | そしてジェネレイドコアを守るビームキャノンの大群はアイリス目がけてレーザーを一斉に発射する。
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| 66 | + | 加えてジェネレイドコア自体もビームキャノン以上に強力なレーザーを放ってくる。
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| 67 | + | アイリスはレーザーの射程圏内に自身がいるビームキャノンを的確に破壊しつつジェネレイドコアに迫っていく。
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| 68 | + | 「連中の我々に対する皮肉か知らんが過去の亡霊たるこいつ等に負ける事など、己自身に敗北することと同義!
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| 69 | + | 世界の為、己自身の為、そしてゼロの為…己自身に…負けるものかぁーーーーーーっ!!!!!!!!!!」
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| 70 | + | ビシャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
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| 71 | + | 雄叫び(?)を上げると共にアイリスは雷を放ち部屋にいたジェネレイドコアとビームキャノンを一掃した。
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| 72 | + | 「これしきの事、私には責め苦にはならん!!」
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| 73 | + | 豪語するアイリスはジェネレイドコアが破壊された事で現れた道を進む。
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| 74 | + |
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| 75 | + | エラトネール三姉弟がファートを救出したのはこの頃だった。
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| 76 | + | 3人は当初の目的であるファート救出を成し遂げた後は解散し、烈火殿以外の棟に散り散りになった。
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| 77 | + | ドロワクレールが選んだのは氷結殿だったが、アンジュピトールが選んだのはここ轟雷殿である。
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| 78 | + |
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| 79 | + |
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| 80 | + | チッ…チッ…チッ…チッ…チッ…
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| 81 | + |
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| 82 | + | アンジュピトールは轟雷殿に入った直後爆発までの時を刻む丸い紫色の時限爆弾を目にした。
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| 83 | + | これはユーラシア事件の際ペガシオンが使用していたものである。
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| 84 | + | 「えいっ!」ボン!
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| 85 | + | 事件当時に倣いアンジュピトールはバスターからの光弾「ソワレフレア」で爆弾を爆発前に破壊した。
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| 86 | + | その後もアンジュピトールは各所各所に爆弾が仕掛けられたルートを飛行しながら、爆弾を壊しながら進んでいく。
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| 87 | + | ソワレフレアの壁をすり抜ける性能もさることながら僅かな音や匂いで爆弾の位置を察知しては破壊する
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| 88 | + | アンジュピトールの爆弾処理能力は卓越していた。
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| 89 | + | 「つまんないつまんないぃ~っ!!」
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| 90 | + | 簡単すぎて物足りないのかアンジュピトールはわめき散らしながら爆弾を破壊していく。
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| 91 | + | これに応えたのか道中の奥深くに行くほど爆弾の配置はいやらしくなっていき、
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| 92 | + | 敵のメカニロイドも強くなっていき、更には設定時間を短く設定された爆弾も現れる。
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| 93 | + |
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| 94 | + | ドカァァァァーン!!!!!!!!!
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| 95 | + |
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| 96 | + | 遂にあらゆる不利な条件が重なり爆弾の破壊に間に合わなかったアンジュピトールは爆発に巻き込まれてしまった。
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| 97 | + | 地面に大の字になって倒れたアンジュピトールだったが…
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| 98 | + |
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| 99 | + | 「今のはちょっと面白かったよ♪」
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| 100 | + | 全身黒焦げになり髪もアフロヘア―になったもののすぐにアンジュピトールはムクリと起き上がり満面の笑みを浮かべた。
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| 101 | + |
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| 102 | + | そうして進んでいくと彼の前方にフライトQが出現した。
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| 103 | + | フライトQは道中で出現したものと同じ爆弾を投下してくる。
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| 104 | + | ちなみにフライトQ自体は爆発の影響の受けない高度にいる。
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| 105 | + | アンジュピトールは爆弾を破壊すると即座に飛び上がりフライトQと同じ高度に到達。
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| 106 | + | 「ソワレフレア~!」
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| 107 | + | ドドドドドドドド!!!!!!
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| 108 | + | アンジュピトールがソワレフレアを繰り出すとフライトQはミサイルで迎撃しつつ必死に高度を合わせまいと上下移動をする。
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| 109 | + |
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| 110 | + | 「アハハッ、遅い遅い~!」
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| 111 | + | ドドドドドドド…ドカーン!!!!!!
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| 112 | + |
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| 113 | + | アンジュピトールはその都度高度を合わせては攻撃を繰り返し程なくしてフライトQを撃破。
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| 114 | + | 「イェーイ♪」
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| 115 | + | アフロになったアンジュピトールは右手の人差し指を立て、右腕を高く掲げ、左肘を若干曲げて左拳を真下に向け、足を開きその際右脚を曲げて左脚を斜めにするポーズを決めてからこの場を後にした。
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| 116 | + |
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| 117 | + | ゼロが向かった先では彼目がけてメタルウィング、ツバメール・S、アイスウィング、グルーブジェット等鳥型の飛行タイプのメカニロイドが次から次へと襲い掛かってきた。
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| 118 | + | 「おいおい、俺はバードウォッチングに来たんじゃないぞ…」
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| 119 | + | ゼロは皮肉を呟きながら獄門剣でそれらのメカニロイドを撃破して進んでいく。
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| 120 | + |
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| 121 | + | キーン…
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| 122 | + |
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| 123 | + | そんな中一際大型の機体が彼に迫る。
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| 124 | + |
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| 125 | + | それはレッドアラート事件の際に現れたカモメ型の戦闘機であった。
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| 126 | + | 名前らしき名前はない。「戦闘機」が名前のようなものである。
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| 127 | + | 事件当時「戦闘機」はレールの上を進む台座の上に乗って移動していたが、今回は自力で飛行している。
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| 128 | + | それ故行動範囲も広がり小回りも効くようになっている。
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| 129 | + |
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| 130 | + | ドドドドドドドド!!!!!!
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| 131 | + |
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| 132 | + | マシンガンを掃射する「戦闘機」にゼロは冷静に対処。
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| 133 | + | 「レールに敷かれた人生は嫌ってか?分からんでもないけど…な!」
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| 134 | + | タイミングを見極めゼロは「戦闘機」に飛び乗った。そして…
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| 135 | + |
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| 136 | + | 「コマンドアーツ!!!」
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| 137 | + | ズババババババババババババババ!!!!!!!!!
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| 138 | + | 一瞬で凄まじい連撃を決め、「戦闘機」を細切れにしてしまった。
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| 139 | + | 爆発四散する「戦闘機」に振り返る事なくゼロは進んでいく。
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| 140 | + |
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| 141 | + |
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| 142 | + | その頃アイリスの前方に現れたのは…
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| 143 | + | 「これは…本気で私を怒らせたいようだな…!」
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| 144 | + | 自身を出迎えた軍勢を見て怒りを露わにするアイリス。
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| 145 | + | 彼等はイーグル、ラビット、ホークといった空中戦用のライドアーマーに乗った轟雷軍団兵士の軍団だったが
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| 146 | + | アイリスが特に怒りを感じたのは従来のアイリスの戦闘形態、即ち単眼の頭部が付いており翼を生やしたライドアーマーのような形態を模したライドアーマーに搭乗する轟雷軍団兵士である。
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| 147 | + |
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| 148 | + | するとその轟雷軍団兵士が口を開いた。
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| 149 | + | 「憤りの念を感じているのは我々とて同じ事、組織の崇高な理想の妨げとなる賊軍よ、天に代わって断罪してくれよう!!…かかれ!!!」
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| 150 | + | 彼の号令と共にライドアーマーを駆ってアイリスに襲い来る轟雷軍団兵士達。
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| 151 | + | 「これぞ自分自身との戦いだな…いいだろう…はぁあああああああ…!」
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| 152 | + | アイリスはセイバーを大きく構えた。そして…
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| 153 | + |
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| 154 | + | 「滅斬!!!!!!!!」
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| 155 | + |
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| 156 | + | ズパァァン!!!!!!!!!!!
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| 157 | + | セイバーの強烈な一振りで敵軍が一気に両断された。
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| 158 | + |
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| 159 | + | 「ほう、今のを躱した奴もいるのか…」
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| 160 | + | アイリスの先程の一閃が放たれる際、咄嗟にライドアーマーから降りて生き延びた兵士が数名いた。
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| 161 | + | 彼等の中には元祖アイリスの戦闘形態の姿をしたライドアーマーに乗っていた者も含まれる。
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| 162 | + |
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| 163 | + | 「己、ならば…ハイボルティアだ!!」
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| 164 | + | 轟雷軍団兵士達は腕を未来の強者を模したバスター系武器「ハイボルティア」に換装した。
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| 165 | + | そしてバスターからの光弾以外に元となった強者の能力であるビット展開や高速ダッシュ、更にはバスターの銃口から放たれるビームをセイバー状に留めてからの斬り付けなどでアイリスに挑むも…
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| 166 | + |
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| 167 | + | 「生ぬるい!!迅雷豪閃!!」「え…!?」
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| 168 | + | アイリスは瞬時に攻撃を仕掛ける轟雷軍団兵士の死角に回り込み貫通力とリーチのある技、迅雷豪閃を放ち撃破した。
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| 169 | + | そのままアイリスは1体、また1体と轟雷軍団兵士を撃破していく。
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| 170 | + | その動きは流れるような美しさで尚且つ技には力強さがある。
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| 171 | + | 轟雷軍団兵士達は思わず見とれてしまうが気が付いたらアイリスの剣技の餌食になっていく。
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| 172 | + | アイリスはこの場の敵を瞬く間に全滅させた後、更に奥へと進んでいった。 |
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