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川のせせらぎ / 34

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詠み人知らず 2020/06/11 (木) 21:55:20

>> 1

怖いもの見たさ」ってあるじゃないですか。
以前とあるサイエンス雑誌か何かで見かけたのですが
怖いと感じながらも対象をまじまじと観察したくなる習性は生き物に元から備わってる本能で
その生き物の知能が高ければ高いほど「見たがる度合い」も増えるらしい。

例えばネズミのような小動物は、ちょっとした物音を聞くと振り返りもせず一目散に逃げ出すけれど
犬や猫くらいの知能がある生き物の場合、物音の正体が何なのかを探ろうと見たり嗅いだり触ったりするようになる。
怖いもの見たさってのは「自分がどのくらい安全であるか(あるいは、どのくらい危険であるか)」をできるだけ正確に認識するための生存ツールとして、本能のかなり深い部分(生存欲求)に刻み込まれており
人間の行動に置き換えるなら、高いところに登ったらつい足元を見てしまう(見たくなってしまう)などが該当します。
落下したらどれくらい危険なのかが分からないまま「何となくヤバイ状態で居続ける」よりも、高さを確認して危険度にビビって恐怖でガクブルすることを本能的に選ぶようにできているということです。

また、そういったケースでは補助的に「心理的リアクタンス」という作用が働いていることも多い。
簡単に言うと「自分で選んで自分で決めたい」という欲求です。
自分の意志が介入していない状態でものごとが進んでいくと何となく不安や恐怖を感じてしまい、自分の意志による選択を紛れ込ませたくなる・・・といった内容です。
有名な寓話「つるの恩返し」なんかはこの心理的リアクタンスの典型例です。


というわけで、以上の内容をtwitterの件につなげてみると
見たら不快になるだろうな・・・と事前に分かっているツイートやリプ欄をつい見てしまう
というのは、もう本能レベルで仕方のないことだと言わざるをえません。
だって知りたいんですから。人間には知りたがる本能が備わってるんですから。
「その中身がどのくらい不快なのか確認できていない状態」であるとき、「どのくらい不快なのか確認できている状態」に持っていきたいと感じるのは、人間の本能なのですから。

家の中にツボが置かれているだけなら不安や恐怖とは無縁の生活を送れるかもしれませんが
あのツボの中に・・・何か得体のしれないものが潜んでんじゃね?と一度でも思ってしまったら
ふたを開けて中を確認したくなるのは仕方のないことで、本能で、どうしようもないことです。
「ミュートすればいい」なんてのは根本的な解決になっていないわけです。

じゃあどうすればいいんだ、本能にまかせて不快なツイートを直視し傷心するしかないのか?って話ですが
そこで思い出してほしいのが、お化け屋敷やジェットコースター、ホラー映画などのコンテンツです。
先ほども言ったように、人間には「自分が安全かどうか」を確認したがる本能が備わっているわけですが
それをうまく応用しているのが上記のコンテンツです。
恐怖や不安などのストレスを意図的に与えたあとでそこから解放されることで、人間はそのギャップにより生じる安心感から一種のカタルシスを覚えるのですが、トピ主さんが「見てて気分悪い」という結論に行き付いてしまっているのは、上記の「解放」に該当するステップが無いからだと思います。

具体的にどのようなツイートを目撃して気分が害されているのかが分からないので具体的な解決法は提案しづらいですが
「いやぁ~怖い映画だったなぁ~」みたいに胸をなでおろすステップを踏めば精神的な負担は蓄積しづらくなるかと思います。

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