霧雨
窓際族 niarytsim
2019/12/16 (月) 14:12:35
第一章 生きているということ それはピカソ
両親のセックスを想像してみてください。大抵は、あなたの両親がセックスをして、あなたが産まれるわけです。そのセックスの情景描写を、細部に至るまで想像するのです。
鬼畜な親父と可哀想な母親。泣きながら「ごめんなさい!ごめんなさい!」と連呼する母親に、「うるせえ!出すぞオラァ!」と雄叫びをあげるレイプ親父……。何発も殴られ、腫れ上がってしまった母親の顔……………。
そう考えてみると、あなたはいらない子だったのかもしれない………。望まれて産まれた子ではなかったのかもしれない……………。
あるいは…「愛してるわよ」と囁き合いながら交合をかわしていたのかもしれない……。深く深く、愛を確かめ合いながら…………。
どっぷりと浸かった、ディープで生々しい、愛欲…………。求め合い、絡み合い、貪り合う両親…………………。抗えないにくよく…………………。
あるいは、SMプレイだったのかもしれない。産まれてからはそんな素振りは見せないけれど、母親は女王様で、父親は奴隷だったのかも…!?
「うっふっふ、私の足を舐めなさい!」
「はひィ!」
「死ね!本当に舐めるなんて汚らわしい豚ね!!!」
みたいなやり取りをしていたのかもしれない…。あの寡黙で頼りになるパパと、全てを包み込む優しいママが………………。
そう。世の中は…こんなにも乱雑に満ち溢れているのです。この世の乱雑さを最も如実に顕しているもの、それが「両親のセックスによってあなたが産まれた」という事実。
そんな例えようもない乱雑なる世界に産まれたのがあなたなのでした。
(続く)
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