延長戦開始やな、改めてよろしく。
昨晩のやり取りでは、死刑制度についての論題ということでまとまったけど、今もその意思は変わらないということでいいか?
変わらないことを前提に、以下に「廃止すべきでない」とする理由を書いていくね。
1.遺族感情では死刑は求められていること
当然ですね。
死刑を言い渡されているほどの凶悪事件なので、当然、その犯行態様は悪質であることがほとんどであり、それに伴って遺族(被害者)の処罰感情も厳しいことがほとんどだよね。なんなら、死んでも許せない、絞首刑なんて生温いといった意見も一度は見たことがあるだろう。
国としては、それらの感情に憲法の許す範囲で応えることも役割として当然担っていることになるから、死刑制度を存置することは理に適っている。ちなみに、死刑制度を存置すること、またその執行方法が絞首刑であることが憲法に反しないことは最判例として述べられている通り。ソースを出せというなら、その時は提示するね。
つまり、現代においては死刑は未だ社会的に要請されるものであって廃止すべき理由がなく、遺族の処罰感情に応えるものとして廃止すべきでない。
2.犯罪抑止としての効果が見込まれる
これについても、一定程度あると考えてよいと思われる。
人間にとって「死ぬ」ということは、元来生物が恐れる事態であって、人間も例に漏れるものではない。なんかこの辺から説明するのもいちいち面倒な気もするが、つまり、死刑制度が存置されていることは、未来的に死刑に値する犯罪を犯す可能性のある者が、実行を思いとどまる十分な動機になり得るということである。
問題は、具体的にどの程度犯罪を抑止できているか、という点だが、残念ながら俺には判断がつかん。
ただ、少なからずこの場で言えることは、死刑制度は、現代の社会においての秩序を維持することと正義の執行という目的を遂行する一つの要素として十分であり重要であるということである。