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時事ネタ考察委員会 / 24

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霧雨 2019/11/06 (水) 20:38:35

気がつくと私は、異世界に飛ばされていた。

「う…ここはどこだ…ッッ?」

そこは、普通の街並みでだった。2019年の日本そのものであり、そこかしこに人や車が歩いている。
…ただ一つ。空を除いては。
青々とした空は、しかしながら雲が数字の形をしていた。

2の形をした雲4の形をした雲7の形をした雲…さまざまな雲があった。しかし、どういうわけか0と1はなかった。

老人「おお、目が覚めたかね?」

ボルト「誰だ…!?」

老人「ワシの名は数の悪魔。この世界を作り出したしがない爺じゃて。人はここを数学界と呼んでおるがの」

ボルト「な、なんだって…!?」

老人「今ここに問題文がある。さあ、これに目を通すがいい」

ボルト「ふん、算数か。そんなもの陸上世界王者の前では無力よ。どれ、読んでやろう」

ボルト「30分かかる…か。ふっくだらん。この陸上世界王者の走りをもってすればその半分の時間で駅まで着くであろう」

老人「ほう。そうか。頼もしいのう。では走ってみるがいい」

ボルト「ゆくぞ…我が全霊をもって無双のRUNを成してみせよう…!ふぉぉぉぉぉ!セイヤッッ!!!」

ボルトは全身全霊で走り出した…はずだった。しかし…!!!

ボルト「な…なぜだ…!?この私がこんなゆっくり走ることしかできないだと…!?」

老人「無駄じゃよ。この世界ではのう、陸上世界王者などは関係ない。問題文こそが全てなのじゃ…。残念じゃったな。ほっほっほ」
ボルト「くっ…動け…うごけぇぇぇ!!!」

老人「諦めたまえ。算数とは与えられた問題に真摯に取り組むこと。それに気付かぬ限り、お主は成長できぬぞ?」

ボルト「動けェェェェ!!!!」

___To be continued...

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