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【A準決勝】 kain VS 天音 / 30

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詠み人知らず 2019/11/06 (水) 19:24:45

お疲れさまでした。
それでは裁判員・・・もとい審判させていただきます。


「このままでは審判さんも観客も甲乙つけにくい」ということで>> 12を境に内容が手直しされているので、ひとまずその前後で会話のフェイズを分け整理してみましょう。


前半では『法に触れる内容であっても、この掲示板なら許容される余地があるか?』というテーマについてkainは「ほぼない」と回答。「ほぼない」には「少しはある(かもしれない)」のニュアンスも含まれており、妥当な考えだと判断した天音はその回答を容認。そのうえで、甲乙つけやすい会話を展開するために『許容される余地が有るか無いか、立場を0か1かに絞りませんか』という提案(>> 12)に至る・・・といった流れです。

この前半部分ではその他にも

  • 天音とkainの間には、「互いになんでも言っていい」という契約が成り立っているとは考えられませんでしょうか?
  • 天音はkainの電話番号をこの場で開示してもよいし、あなたの本名や住所・勤め先等をこの場で明らかにしても法的な問題はないのでは?

といった会話が繰り広げられており、これらの話題についてkainは「その解釈は正しくない」と指摘している。
天音は「素人の私が知見のある方の意見を質問形式で求めているだけなので、誤りを認めるとかいう話ではない」と答えていますが、審判としては内容的に甲乙つけることが可能なものに仕上がっていると判断できるため>> 12の手直しはkainのアドバンテージとさせていただきます。
判定のしやすさに配慮してくれた天音の気遣いを無下にする形になってしまうのは立場的にも心苦しいですが、今回はそういうレギュレーションなので何卒ご了承ください。


続いて後半部分。

🔸新設テーマ
通常なら法に触れることであっても、この掲示板ならば許容される余地がある?余地はない?
ここでいう「許容」には罪の軽減や執行猶予なども含まれる

天音:余地あり
kain:余地なし

後半部分では幾つかの例が出てきています。
抽象的な法律の話を身近なエピソードに置き換えて説明してもらえると非常に読みやすい。

  • 例示1:誹謗中傷を公認するコンテンツはこの掲示板以外にも実在している

    この例についての両者の言い分は

    • kain:
      • テレビ番組は、色々な規約の中で運営されていくものであって、番組内容もキャスティングやら台本やら、綿密に作り込まれた一種の作り物です。
    • 天音:
      • それら(TV番組など)とこのサイトが全く同じというわけではありませんが、ユーザーはその状況を認識したうえで利用しているわけですから、仮に他のサイトと同様に法に触れるとしても、このサイトだからこその情状酌量はありうるのではないでしょうか。
      • 作り物かもしれませんが、そうでないかもしれない。地元の素人が出場している口喧嘩大会もあった。一般的な常識で判断すれば答えは明らかでしょう。

「綿密に作り込まれた作り物である」というkainの主張は以前の発言である「許諾や合意が必要」と紐づけることにより、テレビ番組が法的にNGとならないことの説明として機能しています。
ただ、例として掲示された番組やMCバトルなどが実際の製作段階でどのような許諾や合意を経て作られたのかは天音が言うように証明困難な状況なので、両者とも有効なソースを出せていない状況です。

  • 例示2:「なんでも」が意味する内容は?
    • 天音
      • この掲示板の利用者は「言いたいことをなんでも言われるリスクがある」ことに同意していると見なされる。それはすなわち諾成契約(コトバンクへのLINK)が成立していることを意味する。
      • その契約が違法な内容を含むものだとしても、全てが無効になるわけではなく「一部有効な契約」とみなされる可能性がある。
    • kain
      • なんでも食べてOKと書かれた飲食店で皿やスタッフを食べることは許容されない。「なんでも」と書かれていたとしても、原則として法に触れない範囲で、と解するのが妥当であり、情状面で考慮されることはない。
      • もし仮に、言い争うことを双方が合意して、罵倒を楽しんでいた、という認定がなされ軽減されたとして、それはそのような状況が考慮されたのであって、この掲示板の特性が考慮されたわけではありません。

この部分では主に「この掲示板の特性が法的判断にどの程度影響するのか」についての話が繰り広げられています。

つまり「この掲示板だからこそ許容される部分が存在し得る」と示すことができれば天音の意見が通ることになり
対するkainは「この掲示板であっても許容され得ない」あるいは「この掲示板でなくても同様に許容され得る」ことを示す立場にあると言えます。

法律的な正誤はさておき「会話するうえで当人たちが否定できていたか」を軸にして話をまとめると
「諾成契約が交わされていると見なせる」し、違法な内容を含む契約であっても一部有効と見なされる場合があるということにはなりますが、「言いたいことをなんでも言われるリスクがある」という文言における「なんでも」は原則として法に触れない範囲を指していると解釈すべきであり、その範囲を超える行為については別途で許諾や合意を得るべき。利用者間で交わされた諾成契約には、不法行為に関する許諾や合意は含まれていない。

という解釈に至りました。

よって、勝者kainとさせていただきます。

この掲示板を使ってる一員として非常に興味深いテーマでした。
2人とも揚げ足取り(この掲示板で詐欺したら罪軽くなんの?など)に走ることもなく、利用者にとって有意義な、そして考える契機にもなる名勝負だったと思います。


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基本的には返事しますが、質問内容によっては優勝者が決まった後になる場合があります。

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