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【A1回戦】 白鳥 VS 道方 / 19

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詠み人知らず 2019/10/30 (水) 06:56:35 修正

1回戦おつかれさま、判定させてもらうよ。

白鳥について
世界観を確立させることに成功している。
キャラが立ってるとかそういう小手先のものではなく、極端に言えば「数年後に同じようなテーマで喧嘩するとしてもブレることなく白鳥節を披露してくれそうだな」って思えます。

道方について
何の悪びれもなく堂々とイチャモンをつけにいく野性味あふれる行動をとりながらも、何が言いたいのかしっかり伝わってくるのは基礎ステータスが高い証拠だろう。どんなテーマで勝負しても見応えのある内容を提供してくれるんだろうなと感じた。


内容まとめ

主要なテーマ:白鳥の経歴(優勝経験)は実力で勝ち取ったものなのか?
優勝経験があるからといって必ずしも実力があるとは限らず、判定人と選手に恵まれただけ(単なるラッキー)かもしれない。道方は、この疑心を消化できるほどの十分な力量を披露してもらいたいと期待している。

  • 派生テーマ①:白鳥はどのようにすれば道方の疑心を消化できるのか?

    • 道方の意見
      勝負するうえで「道方に勝とうとする」ただそれだけでいい。
      道方に勝つことができれば疑心は晴れる。勝つことが出来なければ期待は裏切られる。
    • 白鳥の意見
      白鳥が優勝者にふさわしい実力を持っているかどうか見極めるためには、道方が努力する必要がある。
      喧嘩相手の期待に無償で応じてやる筋合いはない。疑心を払拭したいなら自力で払拭しろ。

派生テーマ①で注目すべきなのは「白鳥って実力で優勝したの?」という疑問が「白鳥って道方より強いの?」という疑問に移り変わっている点だろう。
単なるラッキーではなく実力で優勝したということを示すためには、本来ならば部落で行われた大会の内容(判定人や他の選手など)を解説しなければならないが、白鳥が言うように無償でそんな説明をわざわざする必要はない。
なので道方は「俺に勝てれば十分だよ」と基準を新設しているが、「(白鳥が優勝できたのは)判定人と選手に恵まれた感じでしょうか?」という挑発がむなしく宙ぶらりんのまま残ってしまった。

  • 派生テーマ②:道方に勝とうとするだけでいいのか?

    • 道方の意見
      負けたうえで「期待外れだ」なんて言うわけがないので、道方に勝てればすなわち期待に応えることになる。
      勝負において相手に勝とうとするのは当然のことなので、何の筋合いもなく無償の施しを乞っていることにはならない。
    • 白鳥の意見
      道方に勝ったところで白鳥の実力の何が分かるというのか?

派生テーマ②の焦点は「結局なにを期待してるのか」というポイントだろう。

大会優勝者っつーけど、30何位かの俺より弱いんじゃねーの?って解釈することもままならねえのかよ?

道方のこの発言は非常に惜しいところを突いている。これがもし仮に「白鳥が勝った場合の解釈」なら展開は大きく変わっていたと思う。なぜなら「優勝経験者が30位に負けた」というラベルは、期待外れという結論に結び付けるにあたり普通に有効だからだ。
ここで道方は「そんなに高い期待を抱いてるわけじゃない」と主張し、期待している内容そのものを下げる方向で反撃に出たが、そうではなくて「30何位の自分では手も足も出ない、さすが優勝経験者だ!って解釈することもままならねえのかよ?」みたいな感じで自分を下げる方針を取っていれば、あるいは有効打になっていた気がする。


判定&感想

勝者は白鳥とさせていただきます。

最後にひとこと言わせてもらうと、2人ともとても良かった。
行き当たりばったりではなく数手先を想定してるのが伝わってきたし、余計な揚げ足取りにも走らずしっかりメインの軸に沿って話を展開するお手本のような勝負だなぁと思いました。
1回戦でこの2人のうち片方が敗退してしまうのが残念でならない。
審判させてもらって光栄でした。


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