霧六岡六霧/両石閻霧:難波
2019/12/31 (火) 22:20:21
>> 77
>> 81
「ほう、そうか。なれば良い。女子(おなご)なればこの夜道は危険が多い。気をつけろ」
霧六岡はふんふむと頷きながら、踵を返した。だが
「あらぁ、あらあらぁ、そんなに重篤では可哀想に……。二日酔いでしょうかぁ? それでしたらいい薬を持っていますよぉ?? ふふ、ふふふふふ」
あからさまに妖しく両石は笑う。それに対して霧六岡は、珍しく眉に皺を寄せる。
ああ、また両石の悪い癖が起きたか、と
「(ったく、こいつは悪ふざけが過ぎるからなぁ、ご愁傷様だお前たち)」
どの口が言う言葉を思い、霧六岡はやれやれと肩をすくめてその場を去ろうとした。
「まぁ俺は天ぷら粉を買わねばなのでな、これにて失礼する。この両石はお前たちが頑張って追い払え」
そう言って、呵々と嗤い男の方は去って行った。
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