「私達は、貴方達に決断を強いる。だが、どのような決断であろうとも、貴方がたが下すしかないのだ」
そうイェイエルは言う。
自らを失うのはとてつもない苦しみだ、だから誰もこの剣に触れないという選択であっても受け入れるでしょう、とラスティ
もしオルガがつらいのならば、我らが剣を抜き、正義の為に戦う天使となるのも良い、とバルンガ
その上で信仰に殉じ、魂に従うのであれば、オルガが天使ザリエルとなる事を止める事はない、とリック
仲間が失われるのは耐えられない、そんな悲しい事は許されない、と引き止める幻月
悩みぬいた末、オルガは剣の前に出る。
「ザリエルを止めます、このザリエルが」
「幸運を。例えどのような結末を辿ろうとも、オグマの名に懸けて、あなたの在り方は私が記録しましょう」
サフィールはそう言い、オルガの背中を見送る。
オルガは剣を手に取り、そして辺りは光に包まれ…
そこには、ヘルライダーズの司祭オルガはもやはおらず、天使ザリエルが立っていた。
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