4月16日に埼玉県熊谷市で標記大会が行われますが、その際にフライトコーチ1台を協賛品として提供する事にしました。
本品は汎用品では無いので、次の様な条件を満たす方にお渡ししたいと思っています。
協賛品フライトコーチ(1台)提供条件
・未所有
・使用開始が可能(意思、PC環境、電動飛行機)
・フライト結果のリボン図を当方に送信
・候補順は、アドバンスドの1,2,3位→スポーツマンの1,2,3位→ナービスの1,2,3位
またこれとは別で、競技終了後に、入賞者または希望者にフライトコーチを積んでフライトして頂こうと考えています。
大会が終了しました。
協賛のフライトコーチ1台は、候補順の上位者がすでに所有されていたので、順送りで該当の選手の手に渡りました。
クラブには使用者もいるそうなので上手く使ってもらえるでしょう。
本当なら、一度そのままテストフライトしたかったのですが、天気の急変もあって実行できなかったのが、ちょっと残念でした。
他の選手のデータも頂いたりしたので、アップできるものは後ほど紹介します。
それにしても、とんでもない時代になったものです。証拠がみんな残ってしまうのですから。
審査員にとっては、通知表を突きつけられている様なものです。
それと、大事な事がもう1つ。
リボン図は機種によって微妙な違いがある可能性があるという事です。
その原因などの詳細はebayからのPathFinder 名称のフライトコーチを参照ください。
ジャンプなどの異常の出方はもちろん明らかに違うのですが、ラインの滑らかさにも違いがある様に感じるのです。
もう1個、別のフライトのBINファイルもありました。
でも、こちらを開こうとすると、120m以上離れているエラー。
表示されているオリジンをクリックしてGoogle Map を開くと、認識位置が飛行場の外になっていました。
このままではリボン図を表示する事ができません。
でも、以前紹介した「Copy Origin」機能を使うとリボン図が見られる様になります。
https://zawazawa.jp/flightcoach/topic/12/14
それには、まずもう一度BINファイルを開く作業を始めて、選択画面をこの様にします。
因みにSchduluは、F3A > Generic としています。
「Copy Origin」ボタンを押すと、パイロットとセンターの座標に同じ数字が入ります。
この段階でSubmitを押すと、方向のズレたリボン図が表れます。
方向を指定するためセンター位置の座標をGoogle Mapで調べます。
この場所は方角を決めるものなので、パイロット真正面の延長上なら大体で大丈夫です。
選択画面のセンター位置を、この調べた座標に書き換え、Submitを押します。
これでリボン図の完成です。
この後に、演技位置の微調整や、演技毎のリボンの長さの調整をする事になります。
この様に、オリジンの大幅なズレがあった場合でもリボンを再現する事は出来ますが、この様なフライトでは他にも多くの異常が含まれるため、リボンの信憑性は低くなります。
機種によるリボンの違いもそうですが、プロッターのリボン図は「誤差のあるデーターを繋ぎ合わせた計算結果に過ぎない」という事を理解しておく必要があります。
でも、今回、事前にMBP飛行場を登録しておいて正解でした。
何名かが当日フライトして、「直ぐにリボン図が見られた」と喜んでいました。
是非、他の場所でもSite Formを使って飛行場登録をしておきましょう。
とっても簡単です。
プロッター画面で演技位置の微調整や、演技毎のリボンの長さを調整したら、画面の右側にある「Save JSON」ボタンを押して、JSONファイルとして保存します。
こうして作ったJSONファイルを、例えばFCGeoで開くと、この様な画面が見られる事になります。
演技の確認をするだけで無く、飛行場周辺への配慮も大切です。
他の出場選手も飛行結果をアップしていたので、後で見つけ易い様に、ここに纏めておきましょう。
リボン図と動画を一緒に掲載すると、相乗効果でフライトがより分かり易くなりますね。
そこで、次の様な動画を作ってみました。
フライトデーターに異常があるところは、リボン図でも確認できます。
自分で、あっやっちゃったな!というところもしっかり再現されていますし(その時は動揺していてどんなんなったかイマイチ記憶が定かでない)、速度感の作り方にも参考になります。上昇時もうちょっとパワー入れた方がいいかな?とか。面白いです。😊
色々な機能があるので、使い方次第で面白くなりますね。
上昇下降のスピードも分かります。
あとは精度とか誤差の問題ですが、少なくとも人間の感覚よりは遥かに優れています。
フライトコーチのスピードグラフはこんな感じです。
他の方の機体情報を勝手に公開する訳にもいかないので、先日のブログで紹介したミュゼットの例です。
この範囲での最高スピードが100数km/h、垂直上昇が50km/hと。機体性能が数値で分かってしまいますね。
これが兵器なら極秘情報といったところでしょうか。
機能紹介のついでにもう1つ。
2つのフライトを同時に表示して比べる事もできます。
演技全体を通しての比較。
この他に、F3Aパターンでは製図されたテンプレートが用意されているので、それと同時表示して比べる事ができます。
赤丸の所ではデーター不良によるジャンプが見られます。
また矢印の部分はちょっと不自然な曲がり方にも見えるので、データ異常の可能性もあります。
どの機種でもそうですが、背面や垂直姿勢は位置情報の取得が苦手なところです。
衛星捕捉能力やセンサー機能の差が最も表れます。
一口にフライトコーチと言っても、「値段イコール性能と言う訳ではありませんが」、機種によって内容や能力にそれぞれ違いがある事を理解しておく必要があります。
値段イコール性能。
性能に何を求めるかは個人の考えです、しかし、上記は言い当てていると思います。
今までGPSとF.Cの組合せて数十種類のフライトコーチを試してきました。
有名メーカー品(GPS、F.C)は性能、品質も良く上手にシステムを構成しています。
これらで構成したフライトコーチは安定度も高く精度等の性能面で優れ、無名メーカの
Omnibus系等の構成もそれなりに良いのですが、比較すると一日の長があります。
例えば、3DR/Holybro 社のPixhawk mini 、Pixhawk mini4です。
フライトコーチのお手本、高価ですが使用部品は一級品です。
しかし、今は入手できない状態です。
今、入手可能なものはRadiolink社の mini pix 系があります。
こちらもPixhawkに劣らない部品構成と思います。
あとはMateksys社の製品群です。
追記
今はOmnibus系F.C+ BN-880 GPSでのフライトコーチ構成の検討は止めています。
従来に比べ性能面で劣るF.C 、感度の悪いGPSの不具合品が多数出回っている状況です。
戦争が始まってから、まともな部品の調達ができないのが理由です。
大会当日の開会式でちょっとだけ披露したフライトコーチ各種の写真です。
結局その日は、本業(ジャッジ役)があったり、天候の急変があったりで、展示や説明の時間が取れませんでした。
色々なタイプがあって、この展示品がラストのものから、まだ他にも部品があるものまで様々です。
販売できるものは、近いうちにネットショップにアップする予定です。
写っているものの価格としては、21,000円〜44,000円となります。
これ以外に20,000円以内のタイプも準備しているところです。
飛行速度は等速とはよく言われますが、一方で機体の「座り」、視覚的な速度感、というものもあるのでその辺の分析と、パワーユニットも含めた機体の調整、飛ばし方等がありそうで、まだまだ楽しみは尽きないです(^^♪
スピードグラフの他に姿勢グラフがありましたね。
パイロットが感じている操縦感を数値で表すのは難しいですが、他者が見ている機体の挙動はここにも現れるはずです。
コロコロしているとか、安定感があるとか、グラフの表情から感じられるものがあります。
風の影響が含まれるので単純な判断はできませんが、細かく見始めるとキリがありません。
ロールについては P-23.07 Roll Combination で触れましたが、
姿勢グラフのピッチとヨーが、波打たずに直線に近いほど軸が通っている事になります。
ロールの切り返し部分では、ロールに平らな部分が無く、跳ね返っている必要があります。
図の例では、跳ね返りに甘さがありますね。
また、ロールラインの傾斜は「一定の角度の直線」である必要があります。
特にスロー・ロールでは、途中でロールレートが変わって曲線になってしまわない様に気をつけなければなりません。
度々触れている事で、今日のブログにも書きましたが、オリジンの位置には気をつけていてください。
オリジンとは、電源投入後フライトコントローラーが自分のいる場所と最初に決定した座標です。
実際の場所とのズレが問題になるので、電源を入れた所を忘れない様にしてください。
電源投入位置はパイロット位置から50m以内であれば良いのですが、私の場合は、近くにある大きな木の影響を避ける為もあって、毎回パイロット位置辺りにしています。
多少のズレがあっても、プロッターでリボン図を見る時に位置調整はできますが、使っている機器の基本性能が現れる部分です。
実際の使用では、その機器の本来の性能が出せる様に、待機時間は長めに取りましょう。
今年2024年も、4月14日に同じ内容の競技会が行われます。
特に、アドバンスドBは普段目にしていないので、きちんと確認しておく必要があります。
そこで、Bパターンをネットで探してみると、JRA日本無線航空会では既に演技種目から外されていて見当たらず、次のところにあるだけでした。
JFC 日本無線航空会 パターン図
MBP JAPAN ラジコンクラブ>上達への道>演技パターン解説の写真クリック
ビギナーズ、ナービス、スポーツマン、アドバンスドA,B
(2024.4.15加筆)
競技会の方は無事終了しました。
参加の皆さん、お疲れ様でした。
競技会終了後にフライトしてもらった時の結果がこれです。
今回からセンターラインの位置が変わったので、BINファイルを開く時に自動的に出てくる飛行面はズレが大きくて使い物にならなくなっています。
そこで、とりあえず見当をつけてカスタムサイトを作ってみました。
ダウンロードしてPCに保存してください。
MBP2.f3a
使い方は、
BINファイルを開くときに出てくる選択画面で、飛行場(Site selection)を「manual」にするとF3AZoneボタンが現れます。
そのボタンを押して、保存した.f3aファイルを指定すると飛行場の座標が入力されます。
MBP JAPAN飛行場は、新たにMBP2として登録されました。
ブラウザのキャッシュをクリアしてから、プロッターやFCマップを再読み込みしてください。
コメント21にあるアドバンスドBの動画版です。
本大会主催のMBP JAPAN代表 小池庫司さんですが、先週ご逝去され、葬儀もすでに執り行われた様です。
謹んで哀悼の意を表します。
(関係するサイトに情報はありません)
MBP JAPAN
http://www.mbpjapan.net
MBP JAPAN ラジコンクラブ
https://www.mbp-japan-rc.com