残念ながら現在の法律では海外でパーツを製造して組立までしても、検品や梱包、品質チェックだけ行えば「日本製」を謳えたはずです(違ったらすみません)。良心的なメーカーは「どこまで日本で製造しているか」を明確にしていますが、ほとんどのメーカーは隠していますよね。セイコーもせっかく培ったブランド力があるのですから、大切に守って欲しいものです。
余談ですが、とあるアメリカのメーカーが「Made in USA」を謳っていて、ちゃんと製品にも刻印されていて、しかも製造工程動画をYoutubeで紹介までしていたにもかかわらず中国製であることを知ったモノがありました。日本の代理店に問い合わせて知ったのですが、試作品やプロモーション用の物は実際に本社工場で製造しているのですが、市販品は中国で製造してアメリカに輸入し、検品して「Made in USA」として出荷しているとのこと・・・
最近では台湾製などの表記がある方が逆に安心する事があります。私の4Rのミニツナ缶が2度も不具合が起きて交換になったのも、もしかしてそういった背景が影響しているのかも?しれません。日本製も随分と信頼が無くなりましたね・・・
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愛国心による Made in japan
1970〜80年代モノづくり黄金期に刷り込まれた Made in japan ブランド
現在表記された Made in japan
この3つは分けて考えた方が良いと思います。どうしても黄金期を知っているオジサンはJAPAN・USAブランドに弱いです。メーカーもそこを利用しています。しかし本当に大事なのはモノ自体の品質なのです。たとえば中国や台湾の品質が高いのであれば、Made in japanである必要はありません。マニアならば実物を見れば分かることでも素人には判別が難しいことがあり、製造国が判断する基準のひとつになります。この場合は根拠のないブランドイメージだけなのであまり意味はなく自己満足だけだったりします。
今現在、日本のモノづくりで他国が真似できないのは、職人がつくる伝統工芸品や高度な建物など。長年日本でつくられ続けた自動車くらいな気がします。つまり海外に生産拠点を移したモノは、Made in japanにこだわっても仕方ないということです。
モラルも大事ですね。今回のように部品の横流しはもってほかです。これは日本も同じです。産地偽装や問屋による転売とか。自分さえ良ければなんでもありという考えではその業界の先はないでしょう。
製造国・生産国の基準は明確にすべきだと思います。時計ならムーブメント・外装・組み立て、それぞれどこでつくられたか表記すべきでしょう。組み立てが日本ならMade in japan なんて刷り込まれたブランドイメージでしかありません。