1986年発売の手巻き発電の「インパクト」が始まりですね。1976年にはシチズンから太陽電池式腕時計が発売されているのですが、あえて竜頭を巻いて発電するという手間を楽しむモノでした。もちろんこれが普及されることはありませんでした。発電するなら太陽電池のほうが楽ですから。
そのインパクトを進化させたものが、1988年に発売されたAGS(のちのキネティック)です。この自動巻き発電時計は新しいクオーツ時計として脚光を浴びました。電池交換不要が売りでしたが、結局キャパシタ(コンデンサ)の劣化により電気を貯めることができなくなります。キャパシタの部品供給問題もありますが、根本的に使わないと充電不足になりいざ使う時にすぐ使えなくなります。そのためキネティック用の充電器を使って充電するという本末転倒な状態になります。セイコーとしても新たなシステムを開発したけど、あまり実用的ではなく主流にはなれなかったということでしょう。今はソーラー(太陽電池)式が主流になりました。私はアナログ時計なら普通の電池交換式のクオーツが好きです。
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