法介の『ゆゆしき世界』

虚空絵(三) 法介のほ~『法華経』その⑨ / 14

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法介 2023/10/21 (土) 02:05:15

色界禅定で入る「定静慮」と転生で生まれいずる「生静慮」の二種があることは既にお話したかと思います。

間違いだらけの仏教の常識
https://zawazawa.jp/yuyusiki/topic/16

定静慮で色界禅定で色界に入り、次に無色界禅定で無色界へ入る「九次第定」は無余涅槃を得る為に行う瞑想です。無余涅槃ですので六道から離れて無色界へ転生(生まれいずる)します。無色界では肉体は伴わないので正真正銘の「無色」です(生静慮)。

日蓮大聖人の『撰時抄』に次のような下りがあります。

阿私陀仙人が悉達太子の生れさせ給いしを見て悲んで云く現生には九十にあまれり太子の成道を見るべからず後生には無色界に生れて五十年の説法の坐にもつらなるべからず正像末にも生るべからずとなげきしがごとし

無色界に生れて」と書かれております

これは阿私陀仙人が生静慮で無色界に転生した為、悉達太子(釈迦の出家前の名前)が成道して説法する坐につらなることができなかった事を嘆いたという説明をされている御文になります。

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