法介の『ゆゆしき世界』

相待妙と絶対妙 法介のほ~『法華経』その⑤ / 6

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法介 2023/09/19 (火) 07:15:57

お釈迦さまが涅槃に入るさい、

 初禅 → 第二禅 → 第三禅 → 第四禅 → 空無辺処 → 識無辺処 → 無所有処 → 非想非非想処 → 滅尽定

といった「九次第定」の禅定を行い、そして今度は、逆に滅尽定から、無色界の空無辺処まで戻り、さらに色界の第四禅から初禅まで戻っています。

 滅尽定 → 非想非非想処 → 無所有処 → 識無辺処 → 空無辺処 → 第四禅 → 第三禅 → 第二禅 → 初禅

これはおそらく別相三観を①から③へ順観で行い次にそれを逆観で③から①へと意識を向かわせたのでしょう。そして再び、色界の初禅から第四禅へ至り、第四禅から無色界の禅定へとは進まず、この第四禅から直接ニルヴァーナへ入り、ブッダは肉体を捨て去ったと記述されています。

 初禅 → 第二禅 → 第三禅 → 第四禅 → ニルヴァーナ(涅槃)

この四禅の内容はおそらく、④の通相三観とその三観を最終的に一つに集約した「一心三観」の境地に入って涅槃を迎えたのではなかったのでしょうか。

 仮一切仮 → 空一切空 →  中一切中 →  一心三観 → ニルヴァーナ(涅槃)

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