あれ、戻れたんだ
でも貴方と戦うのは私じゃないのよね
というわけで頼んだよ、ウィリアム
(口から刀を吐き出して老紳士にパスする。そして自分は少し離れた場所のベンチに座った)
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あれ、戻れたんだ
でも貴方と戦うのは私じゃないのよね
というわけで頼んだよ、ウィリアム
(口から刀を吐き出して老紳士にパスする。そして自分は少し離れた場所のベンチに座った)
四次元ポケットかよ……
しかし相手が剣士となったら話は簡単だな
剣の技量で上回ればいいだけのこと
逆に言うと……
【いつもよりクリーンになった思考で戦闘に集中し、まずは目の前の老紳士のパット見の実力を立ち方や全身の力具合から確かめる】
そんなにジロジロ見ても儂は剣士ではないからのう
お前と同じ土俵では闘わんぞい
(ウィリアムが刀を振るうと蛇腹剣に変化してスタークに襲いかかる)
くっ……
【咄嗟に蛇腹剣を弾いて後退る】
おじいさん、珍しい武器使いますねぇ
戦いづらそうで胃がムカムカしますよ
(なんとか踏み込みたいけど、これは難しいな)
ふふ、ならば刀の状態で戦ってやってもよいぞ?
(蛇腹剣を刀の状態に戻す)
だったらお言葉に甘えてぇ!
【ウィリアムに向けて突進をしかける。嘘という可能性を考えて、蛇腹剣を弾く準備を忘れずに】
言ったじゃろう、儂は剣士ではないと。
『毒留鬼』解放!
(刀から毒ガスのようなものが発生し、突進してくるスタークに向かっていく)
なっ……わ、わわっ!
【ガスを払うべく、剣を振りまくる】
無駄じゃよ
剣で気体が払えるわけないじゃろうが
その毒ガスは即効性の催眠ガスじゃ
小一時間は動けなくなるじゃろうよ
【その言葉を聞いて、急いで息を止めるスターク】
(だったら面で払うしかない。訓練でも成功率は低かったが……)
【スタークは何を思ったのか、振る際に刀身の向きが刃ではなく腹の部分になるように剣の持ち方を変えた。そのままバッティングフォームのように大きく振りかぶると、彼は超高速で全身を回転し始めた。その状態のスタークの剣に叩かれた空気は、扇子が風を起こすように周囲に突風となって吹き荒れる】
ドラァァァアアアアアアア!
【スタークにまとわりつこうとしていたガスは突風によって霧散する】
ハァ……ハァ……
見たかオラ
ほう?ガスを霧散させれるとは
思ったよりやるようじゃのう
ならばこれはどうかの?
(刀を振ると液状の毒が弾のようにスタークに放たれる)
これは……剣で受けない方が良さそうだな
【腰にかけていた鞘で弾を弾きながら、ウィリアムへと近付いていく】
近接戦はあまり得意じゃないからのう
少しズルをさせてもらうぞい
(鞘で弾かれた毒弾が倒れていた警備員の死体に当たると、その死体が動き出して手にした銃をスタークに向かって連射しだした)
っ!
【後ろに飛び退いて間一髪銃弾から逃れる】
中々近付けねぇなぁ
……なあ、じいさん
さっきから積極的に俺を殺すような技を使ってないようだけど
アンタ、ほんとはいい人なんだろ
何でこんなことしようとしてるんだよ
儂がいい人じゃと?
くく、勘違いするでない、儂が非致死性の毒を使用しているのはな、致死性の毒を使うと儂自身にも危害が及ぶ可能性があるからじゃよ
ハハッ
ちょっと希望を込めて聞いてみたけど、お手本通りの悪党の解答が返ってきて悲しいぜ
出来ればご老体には手荒にいきたくないんだけどなぁ!
【とか言っておきながら、地面に剣を突き刺すとそのままウィリアムの方に衝撃波が向かうように振り上げる。そして、衝撃波に追随するようにスタークも彼へと突進する】
こうしたら、俺の突進を防げないだろう!?
ほほう、確かにこれは避けきれんし防ぎきれんのう
ならば相打ち覚悟で攻撃するまでよ
(衝撃波の直撃を受けると同時に、刀を蛇腹剣に変形させて、鞭のようにしならせてスタークを側面から攻撃する)
そのギミックはもう見てんだよ!
【迫ってきた蛇腹剣を即座に自分の剣で器用に絡め取る。そして、ウィリアムのバランスを崩すように引っ張ってから、剣を持ってない方の腕で、衝撃波と重なるように彼に向けて殴打を放つ】
ガフッ!?
くっ、やはりこの老体では戦闘員には叶わんか………
(衝撃波と殴打が直撃したウィリアムは血を吐いて気絶した)
さっさと隠居してろ、クソジジイが
【ウィリアムが頭を打たないように、倒れる寸前で抱えるとそのまま無造作に寝かせる。そして、少女の方に向き直る】
おい
本気で殴ったけど、一応このじいさんは無事だ
悪いことは言わない
退け
(お願いだから退いてくれ……俺は早くこの場からトンズラしたいんだよ!)
分かった
私達は退いてあげる
でも、貴方の背後に忍び寄っているソイツに退く気はないみたいよ
(いつの間にか背後にいた迷彩服にガスマスクの大柄な男が逆手に握ったナイフをスターク目掛けて振り下ろした)
【少女に言われたことで初めて背後にいる存在に気付く。咄嗟に振り返ってナイフを持った腕を掴んで受け止める。ナイフの先端は、あと少しでも下にいけばスタークの眼球に突き刺さろうというところまで肉薄していた】
な、なあ……
俺もう最低限の仕事は果たしたから、ここから逃げてもいいと思うんだ
だから、アンタの相手をする必要もないた思うんだよな
……逃げていっすか?
………不意打ちされる危険があるからな
殺すまではいかなくとも行動不能にはしなければいけないのだ
だったらしょうがねぇ!
(ロヨウに向けて金的を放つ)
能力の都合上、超近距離戦闘が多くてな
急所には鉄板を仕込んでいるんだ
(金的が命中するがほとんど効いていないようだ。そしてレ・ロヨウはナイフを捨てて柔道のような構えをとった)