>> 89
【ある程度泣くと、急にスクッと立ち上がる】
ふぅ……
ありがとよ
涙を流すと、ストレスが緩和されるって聞くけどほんとなんだな
おかげで自分の知らない悩みとか不満を色々理解することができて、気持ちを切り替えることができた
テンションが下がりすぎて一周回って冷静だ
お前らに一子報いた後は防衛隊から脱走という算段も考える余裕もできた
【少女に剣を向ける】
さて、本気になった俺は、普通の能力者の足元に及ぶくらいおそろしいんだからな
覚悟しろよ
通報 ...
あれ、戻れたんだ
でも貴方と戦うのは私じゃないのよね
というわけで頼んだよ、ウィリアム
(口から刀を吐き出して老紳士にパスする。そして自分は少し離れた場所のベンチに座った)
ハハッ
ちょっと希望を込めて聞いてみたけど、お手本通りの悪党の解答が返ってきて悲しいぜ
出来ればご老体には手荒にいきたくないんだけどなぁ!
【とか言っておきながら、地面に剣を突き刺すとそのままウィリアムの方に衝撃波が向かうように振り上げる。そして、衝撃波に追随するようにスタークも彼へと突進する】
こうしたら、俺の突進を防げないだろう!?
ほほう、確かにこれは避けきれんし防ぎきれんのう
ならば相打ち覚悟で攻撃するまでよ
(衝撃波の直撃を受けると同時に、刀を蛇腹剣に変形させて、鞭のようにしならせてスタークを側面から攻撃する)
そのギミックはもう見てんだよ!
【迫ってきた蛇腹剣を即座に自分の剣で器用に絡め取る。そして、ウィリアムのバランスを崩すように引っ張ってから、剣を持ってない方の腕で、衝撃波と重なるように彼に向けて殴打を放つ】
ガフッ!?
くっ、やはりこの老体では戦闘員には叶わんか………
(衝撃波と殴打が直撃したウィリアムは血を吐いて気絶した)
さっさと隠居してろ、クソジジイが
【ウィリアムが頭を打たないように、倒れる寸前で抱えるとそのまま無造作に寝かせる。そして、少女の方に向き直る】
おい
本気で殴ったけど、一応このじいさんは無事だ
悪いことは言わない
退け
(お願いだから退いてくれ……俺は早くこの場からトンズラしたいんだよ!)
分かった
私達は退いてあげる
でも、貴方の背後に忍び寄っているソイツに退く気はないみたいよ
(いつの間にか背後にいた迷彩服にガスマスクの大柄な男が逆手に握ったナイフをスターク目掛けて振り下ろした)
【少女に言われたことで初めて背後にいる存在に気付く。咄嗟に振り返ってナイフを持った腕を掴んで受け止める。ナイフの先端は、あと少しでも下にいけばスタークの眼球に突き刺さろうというところまで肉薄していた】
な、なあ……
俺もう最低限の仕事は果たしたから、ここから逃げてもいいと思うんだ
だから、アンタの相手をする必要もないた思うんだよな
……逃げていっすか?
………不意打ちされる危険があるからな
殺すまではいかなくとも行動不能にはしなければいけないのだ
だったらしょうがねぇ!
(ロヨウに向けて金的を放つ)
能力の都合上、超近距離戦闘が多くてな
急所には鉄板を仕込んでいるんだ
(金的が命中するがほとんど効いていないようだ。そしてレ・ロヨウはナイフを捨てて柔道のような構えをとった)