ある冬の日。授業を終えたシータは傘を差しながら帰路についていた。
シータ「ちっ…」
友達「おぉシータ!もう帰るの?」
シータ「あ、うん!今日はもう授業ないから…」
友達「サークルは?」
シータ「今日は…いいや」
友達「そっか。あ、じゃあ俺先輩に呼ばれてるから!気を付けてな!」
シータ「うん、ありがとう!」
シータ「ちっ…」
別れ際に、気付かれないように舌打ちする。
人望があり、顔も良い。勉強も出来て、俺みたいに単位で困ったりしてない。そんな奴の目には、俺はどう映ってるんだろう。
無理して声掛けんじゃねえよ…
どうせ見下してんだろ?クソが…
ドリー「ロニーコールマンは他のボディビルダーたちに首を狙われててねーwwwでもねーwww」
シータ「だからつまんないよ。もっと面白いこと言えないの?」
2人はドリーのワゴンRで、海へ向かっていた。
ドリー「なんか元気ないね。嫌なことでもあった?」
シータ「別に…」
ドリー「そっか!」
シータ「…」
シータ「その…単位でちょっと…友達に心配かけてて…」
2人は釣りをしながら、色々なことを話した。
シータの大学のこと、そしてドリーの過去のこと。最後までドリーのマッチョネタはイミフだったが、疲れるのでもう突っ込まないことにした。
ドリー「じゃあ、最後にゴミ拾いをして今日は帰ろう!」
シータ「あーやっと終わった。これで約束は果たしたな。」
ドリー「うん、そうだね!ありがとう!でもまた行きたいね!」
シータ「いやもういいわ…」
釣りをしてから、数日が経過したある日。シータは小テストに備えるため、少し早く教室に来て勉強していた。
生徒A「なあ、この前釣り行ったらさ!救急車が停まってたんだよ!結構騒ぎになっててさー」
生徒B「マジで?」
生徒A「うん、男の人が倒れててさ。ミッキーのジャンパー来てた。」
シータ「…?」
生徒A「最後に必ずゴミ拾いをして帰る人みたいで、拾ったゴミも散らばっちゃっててさ…」
生徒B「なんで倒れちゃったんだろうな」
生徒A「それからずっとワゴンRが停まっててさ。多分あの人の車だろうなー」
シータ「!!」
シータは動揺した。絶対ドリーだ。でも倒れた?なんで?
そして、深呼吸する。だからどうした。関係ない。あいつがどうなろうと知ったことではない。友達でもないし
そんなことより、小テストに備えるのが優先。忘れよう。
回想
〜〜〜〜〜〜
シータ「その…単位でちょっと…友達に心配かけてて…」
ドリー「単位なんて、簡単な講義ばっか選んでればいくらでも取れるものでしょ?」
シータ「まあ…」
ドリー「でもシータ君は、目標をもってその難しい講義で単位を取ろうとしてるんだよね?それってすごいことじゃん!」
シータ「必修科目とかもあるけど…」
ドリー「お友達さんだって、きっと分かってくれてるよ!次会ったら謝ればいいよ!」
シータ「うん…」
〜〜〜〜〜〜
教授「じゃあテスト用紙配りますので、後ろに回してってくださーい」
シータ「くそっ!!」
教授「ん?キミどうしたの?え、どこ行くの!?ちょっと!?」
友達「シータ!!」
バカだ。何してんだ俺。
これで3回目のサボりだ。よりによって小テストの日。
さすがにこれでみんなから変な奴のレッテル貼られただろうな
あー。
なんで俺泣いてんだろ
回想
〜〜〜〜〜〜
ドリー「俺ね、婚約者がいたんだよ。もう結婚式の準備までしてたんだけどさ!」
シータ「でもやっぱドリーじゃ無理だったから別れ切り出されたんですねかわいそーwww」
ドリー「死んじゃったんだ。突然、事故で」
シータ「は?」
ドリー「それで俺も自暴自棄になっちゃってさ。会社も辞めて、今は資格試験の勉強中ってとこかな」
シータ「…」
ドリー「彼女も釣りが好きだったんだ!ボーリングも強くて。だから未練がましく未だに釣りやらボーリングやらしてるんだけどね。」
シータ「それを俺に話してどういう反応してほしいんだよ…」
ドリー「ごめんごめん。でも、最後にもう一度…ボーリング勝負したかったな…」
〜〜〜〜〜〜
シータ「くそっ!!返事しろよ!!」
講義を抜け出したものの、どこの病院へ行けばいいのかわからなかった。ラインをずっと眺めるが、返信がない。
気を失っているのか。
待つこと10分。ついに返信が届いた。
「◯◯病院です」
急いで病室に駆けつけると、ドリーのの家族が泣きながらドリーを見守っていた。母親の手にはドリーのスマホを持っている。彼女がラインを返してくれたのだろう。
ドリー「シータ君…」
シータ「おいどういうことだよ!いきなり倒れたって聞いたから来てみれば…なんでそんな瘦せ細ってんだよ…」
ドリー「ごめん…。実は…俺…白血病…なんだ」
シータ「んなこと聞いてねえよ!つまんねえんだよ!!」
ボーリング:掘削のこと
ボウリング:球を投げるあれ
ドリーはありったけを話してくれた。
婚約者が亡くなって、すぐに自分も白血病になった。
自分も早く死んで、婚約者に会いに行きたい。楽になりたい。ちょうど良かったのだと。
でも死ぬ前に、誰かとボーリングと釣りに行きたかった。彼女としたように、楽しく話をしながら…
そして、ドリーはもう助からない。オペしたところで無駄。そう医者から言われて、家族が最期を見に来ていること。
シータ「ふざけんなよ!!また釣りに行くんだろ!?死んでんじゃねえよ!死ねよ!!」
ドリー「ありがとう…楽しかった…」
シータ「おいー!!つまんねえんだよ!!こんなつまんねえ死に方すんなよぉ!!」
ピー、という音が鳴り響く。
心電図のフラット音。
ドリーの心臓は、止まってしまった。
これは神スレ
死んでんじゃねえよ!死ねよ!!で草
回想
〜〜〜〜〜〜
ドリー「絵描いてんの?…うわ何それ」
ドリー彼女「えー?ミッキーだよー」
ドリー「いや…なんか体格良くない?」
ドリー彼女「あ…言われてみれば。マッチョなミッキーだ。」
ドリー「おいおい…」
ドリー彼女「マッチョなミッキーって面白いね!マッチョなミッキーは強いんだよ!ドリーが困った時には、必ず助けてくれるの!おりゃーって!」
ドリー「何だよそれ…」
ドリー彼女「この人より強いよー?」
ドリー「誰?この人」
ドリー彼女「わからない。雑誌に載ってた人。ロニー…コールマン?」
ドリー「誰だよそれ!」
ドリー彼女「ふふっ」
ドリー「ははは…」
ドリー彼女「だから、辛い時はマッチョなミッキーを思い出して頑張ってね!」
ドリー「はいはい、わかったよ」
〜〜〜〜〜〜
あれから数ヶ月が経過した。
何とかバックれた講義も無事単位を取り、落としていた単位も持ち直しつつある。
友達「シータ!最近調子いいみたいだな!」
シータ「うん、まあね!色々心配かけてごめん」
友達「いいんだよ!今日はこの後何かあるの?良ければウチでスマブラ大会やるから…」
シータ「ごめん、また今度!今日は釣り…いや、ボーリング行く予定だから」
友達「そっか。わかった、また誘うわ!」
シータ「うん!」
シータは正門を出た。
出るなり、お馴染みのワゴンRが目に入る。
シータ「学校まで迎えに来るなよ…」
ドリー「気付いたんだけどwwwマッチョなウォルトディズニーの方がwww」
シータ「はいはいつまんねつまんね」
奇跡的に一命を取り留め、劇的に回復したドリーが車で迎えに来ていた。俺の時間割把握してんのか…?
ドリー「じゃあ海行こう!今日みたいな寒い日の方が魚が…」
シータ「ボーリングで」
ドリー「え、いやでも」
シータ「だからボーリングでって言ってんだろ!」
ドリー「え、なんで?」
シータ「へー読み取れないんだw 頭悪いね〜わあら、あらwwwww」
シータ「…」
シータ「病み上がりのくせに身体…冷やしたらやばいだろ。」
ドリー「シータ君…」
シータ「それくらいの国語力身につけとけよ…これだから読解力のない奴は…」
ドリー「…」
シータ「おい泣くなよ…」
ドリー「シータ君…ありがとう。キミがいなかったら…最期にあの言葉をかけてくれなかったら僕は…」
シータ「うるせえよ…」
あの時かけた言葉は、しっかりドリーの耳に届いていた。そしてこれからも忘れることはないだろう。
シータ「ドロップアウトすんなよ!!おまえもいろいろきついこととかあると思うけどさぁ…あきらめずにがんばれよ。頑張れよぉ!!!」
完
全然読んでないけどクソつまんない
読んでよ…
クソほどつまらん
次回作に期待しています!
死ぬほどおもんないな
晒しage
クソガキはクソガキ同士で傷舐めあって馴れ合って安心したいという構図がよくわかる > 某氏と某氏の馴れ合い
奇しくも俺が掲示板で批判しているところの反面教師になっちゃってるんだよな〜
お前こんな単なるSSのとこですら暴れてるのか。ま、精々今後も皆の期待に沿うことが出来るほどに頑張って発狂しててくれ。
ありがとう
age
age
Age
ワロタそういやこんなのあったなw