異能無しのミステリー小説です。
名作だった。乙
「いやー、今日のオペも見事な腕だったな!」
「あんな難しい部位の腫瘍をあの速さで終わらせちまうなんて!」
「君のおかげで助かったよ!疲れているところをすまなかったな!」
『アクティブ先生!』
そう呼ばれた青年は握手に応じると、照れながら
アクティブ「ありがとうございます^^;」
と微笑んだ。
アクティブ「もうこんな時間か...^^;」
某医者「5時間ぶっつづけのオペだったもんな。今日はゆっくりと休んどけよ」
アクティブ「はい...そうさせてもらいます^^;」
アクティブはフラつく足取りで更衣室へ向った。
その途中、涙ぐむ一人の女性とすれ違った。
アクティブ「そういえば、同じ頃にもう一人、チェコ人の男性が運び込まれたよね?^^;」
看護師「ええ...シータ先生が執刀されました」
アクティブ「結果は?^^;」
看護師の女性は無言で首を振った。
アクティブ「...そうか、残念だったな...^^;」
ブラックジャックかな?
ブラックジャック的なの登場するのかなこれ
アクティブ「くかー、くかー^^;」
部屋中にアクティブのいびきが響き渡る。
だが、その音は突然現れた美女によってかき消された。
すいぴら「起きなさい、アクティブ!」
アクティブ「うーん...来てたのかすいぴら^^;」
すいぴら「役が違うでしょ?キスで目覚めるのはお姫様の方よ」
すいぴら「それよりほら!今あなたのニュースがやってるの!」
アクティブ「ん...ん?」
テレビには白髪の老人が映ってた。
リポーター『一週間前から脳腫瘍で入院していた演歌歌手のシャンてぇあさんですが、術後の容態は順調のようです。』
リポーター『手術にあたった水星病院のドリランド院長が先程記者会見を開きました。その様子をご覧ください。』
ドリランド『...ということで、シャンてぇあ氏の手術は予定通り行われ、クリッピングもうまくいきました。』
記者『多くのファンを待つシャンてぇあさんですが、復帰の可能性は?』
ドリランド『充分にあるでしょう。彼女が再びステージに立てるよう、全力を尽くします。』
リポーター『これまでも様々な手術を成功させてきたドリランド医師のチームは、今回の手術で医療界の地位を...』
すいぴら「すごいじゃない!ティブ!」
アクティブ「君のパパのニュースじゃないか^^;」
すいぴら「それはそうだけど、チームの一員としてあなたが活躍してくれたおかげで水星病院の名声は上がったわ。」
アクティブ「感謝するのは俺の方だよ。ドリランド院長のおかげでこうしてやっていけるんだ^^;」
すいぴら「この調子で頑張ってね。パパが理事長になるのも時間の問題ですもの」
すいぴら「そうなれば、あなたはすぐに外科部長。ゆくゆくは院長に...!」
思わずアクティブは微笑んだ。
ピッ...ピッ...ピッ...
アクティブ「...よし、血圧は?^^;」
某医者「126/64です。」
アクティブ「これからチューブを挿すぞ。^^;」
手術が終わり、アクティブは椅子に座って一休みしていた。
すると大柄の男が隣に座る。
アクティブ「シータ先生、どうしましたか?^^;」
シータ「いやー相変わらずすごいオペだったな。上手いのはオペだけじゃないけどな」
アクティブ「は?」
シータ「院長の娘のハート、つかんでるんだろ」
シータ「まさかそっちのほうの腕も長けていたとはな」
アクティブ「そ、そんな!」
思わずアクティブは顔を赤らめた。
タケシって誰だよ
シータ「いや別に悪く言っているわけじゃない。君だって院長にうまく利用されてることはわかってるんだろ?」
言い返す言葉が見つからず、アクティブは口を開けなかった。
シータ「君が成功させたオペを自分がやったかのように記者会見だもんな。そりゃあ有名演歌歌手の命を救えば病院の名が上がる」
シータ「まっ、言われなくてもわかってるか。利用されるということは実力があるってことだよな」
シータ「俺なんか利用してほしくても実力がないもんな...」
アクティブ「...^^;」
シータ「君が出世したら僕のこともよろしく頼むよ。今度一杯おごるからさ。うまいりんご酒が飲める店を見つけたんだ」
しれっとタケシ修正するな
その夜、アクティブは仕事を終えるといつも通り駐車場へ向かった。
車のキーをポケットから出そうとしたその時
女性「あんた、アクティブ先生?」
背後から女性に声をかけられた。
アクティブ「はい、何か?...あなた、たしか先日ケガで運ばれたチェコ人の...」
あの手術後、廊下で啜り泣いていた女性である。
女性「うちの人を返してよ!」
そう叫ぶと女性は勢いよくアクティブの襟元に掴みかかった。
アクティブ「あ...あの、病院としては全力を尽くして...^^;」
女性「ウソだ!あの時、うちの人の方が早く運び込まれたんだ!」
アクティブ「え...」
女性「あんな演歌歌手なんかより先に運び込まれたんだ!なのに後回しにしたんだ!」
女性「あんたこの病院で一番腕のたつ医者だそうじゃないか!」
女性「なんで先に運び込まれたんだうちの人を、あんたが手術しなかったんだよ!」
アクティブ (あ...あの時...)
面白い
早く更新してください
アクティブ(あの夜、たしか俺は家でデレステやってるところを呼び出されて、交通事故に遭ったチェコ人の男性のオペにあたるところだった...)
部長「アクティブ先生、君はこっちじゃない。至急第一手術室の方まで来てくれ」
アクティブ「え?^^;」
部長「院長からのお達しだ。急げ」
アクティブ「...」
女性は泣き叫びながら何度も何度もアクティブの胸を殴打する。
女性「あんたが手術をすれば!あんたがうちの夫を後回しにしなければ!」
女性「あの人を返せ!あの人を!うああああ!」
アクティブは呆然として、声も出すことができなかった。
女性は日本人か
その夜、アクティブはすいぴらと共に高級レストランで食事をしていた。
すいぴら「それでね、そのドレスを友達と奪い合いよ。だって一着しかないんだもん。」
すいぴら「でも安心して、あたしのものにしたから...って聞いてるの?」
アクティブ「え?...あ、ああ^^;」
すいぴら「今度のパーティはそれを着ていくわね」
そう言って彼女はまた一口、美味しそうにワインを飲む。
すいぴらとは反対に、アクティブの皿の料理は、一口も触れられていない。
アクティブ「カルテを見たんだ...そのオペを担当したのはシータ先生だった」
すいぴら「やだ、まだその話してるの?」
アクティブ「明らかにオペ開始に時間がかかり過ぎている。もっと迅速に開頭していれば...」
すいぴらは眉を顰める。
すいぴら「やめてよ、食事中にそんな話」
アクティブ「シータ先生には悪いけど、俺が出刀していたらあの患者を助けられたのかもしれない。しかし...」
アクティブはため息をつくと、いつもの表情を取り戻した。
アクティブ「俺にあんなことを言ったってどうしろって言うんだよ^^;俺はただ院長の命令に従っただけなのによ^^;」
アクティブ「俺に責任は無い^^;」
アクティブ「そうだろ?^^;」
すいぴら「そうよ。人の命は平等じゃないもの」
すいぴらは微笑してそう言い放った。
人々が寝静まった深夜、二台のパトカーがサイレンを鳴らしながらとある屋敷へ向かった。
「あの屋敷か!」「はい!通報者は隣人です!」「救急車はまだか!?」「あと三人ほど応援を頼む!」「銃声は何発聞こえたって!?」「5,6発です!」
「被害者の身元は!?」
その質問に対し、新人刑事は思わず冷や汗を浮かべる。
「そ、それが...つい先日、『東』から越してきたばかりの貿易局のぞってい氏の住まいだそうです」
「なんだって!?こりゃあ面倒なことになるぞ...」
そこに無線通信が入った。
『裏口、配備つきました』
「よし、ドア固めろ!」
銃を片手に四人の警官がドアの左右に向かうと、
「3数えたら突入する!3,2,1!」
勢いよくドアが開けられると、そこには銃で頭を撃ち抜かれた老夫婦が横たわっていた。
「犯人は逃亡した模様!」「ひでぇ...」「なんてこった...」
すると、一人の警官が人影を捉えた。
「誰っ...!」
ライトで向けると、そこには呆然と突っ立っている少女と、その足元で頭を撃たれて倒れている少年の姿が照らされた。
「少女一人生存確認!」「男女二名は絶命!」「男の子は重体ですが、脈拍あります!」
第一章 殺して・・・
アクティブは寝ているところを急患で呼び出され、うとうとしながら車を飛ばしている。
さらに肩と耳の間にスマホを挟んでおり、事故を起こしてもおかしくない。
アクティブ「あーうん、頭に銃弾ね、脈拍は?...はいはいはい...」
アクティブ「それで、患者はその男の子一人なの?」
『ええ、両親は銃弾で即死です。強盗じゃないですかね』
アクティブ「はいわかった。五分以内に到着する」
アクティブはふと、すいぴらに貰った腕時計を見つめた。
ー
ー数時間前
すいぴら「あら、お父様」
アクティブ「申し訳ありません、ドリランド院長^^;大事なお嬢さんをこんな時間まで^^;」
ドリランドはにっこりとほほ笑むと
ドリランド「なにを言ってるんだアクティブ君。すいぴらはもう君の婚約者じゃないか。どうだね、茶でも飲んでいかんかね」
すいぴらとアクティブは水星邸にあがった。
すいぴら「お父様ったら、昔は門限を一分でも過ぎただけで雷を落としていたのに、いつからそんな寛容になられたの?」
ドリランド「今やっとわがまま娘が片付くのでな。安心してるんだよ」
そう言って老体を揺さぶらせ、大きな声で笑った。
ドリランド「今年5月に結婚式の予定が決まったこと、福岡のご両親には伝えたのかね?」
アクティブ「はい^^;でも父は仕事が忙しく、なかなか休みがとれなくて^^;このドイツまでやって来れる時間があるかどうか^^;」
ドリランド「お兄さんが後を継がれるんだろう?いい機会だから、ご両親にはドイツ旅行を楽しんでいただくのもいいじゃないか」
すいぴら「そうよ、我が家で招待するんだから」
アクティブ「ありがとうございます^^;ドリランド院長には何から何までお世話になってしまって...^^;」
アクティブ「最初どこかの大学病院に潜り込めればいいと思っていたんですが、研修医のときにドリランド院長の書かれた論文に感動して...^^;」
すいぴら「思い切ってドイツまでやってきたのよね、あの時のあなたの顔中学生みたいだったわよ」
うんこの
政治家アズマオウに期待
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名作だった。乙
「いやー、今日のオペも見事な腕だったな!」
「あんな難しい部位の腫瘍をあの速さで終わらせちまうなんて!」
「君のおかげで助かったよ!疲れているところをすまなかったな!」
『アクティブ先生!』
そう呼ばれた青年は握手に応じると、照れながら
アクティブ「ありがとうございます^^;」
と微笑んだ。
アクティブ「もうこんな時間か...^^;」
某医者「5時間ぶっつづけのオペだったもんな。今日はゆっくりと休んどけよ」
アクティブ「はい...そうさせてもらいます^^;」
アクティブはフラつく足取りで更衣室へ向った。
その途中、涙ぐむ一人の女性とすれ違った。
アクティブ「そういえば、同じ頃にもう一人、チェコ人の男性が運び込まれたよね?^^;」
看護師「ええ...シータ先生が執刀されました」
アクティブ「結果は?^^;」
看護師の女性は無言で首を振った。
アクティブ「...そうか、残念だったな...^^;」
ブラックジャックかな?
ブラックジャック的なの登場するのかなこれ
アクティブ「くかー、くかー^^;」
部屋中にアクティブのいびきが響き渡る。
だが、その音は突然現れた美女によってかき消された。
すいぴら「起きなさい、アクティブ!」
アクティブ「うーん...来てたのかすいぴら^^;」
すいぴら「役が違うでしょ?キスで目覚めるのはお姫様の方よ」
すいぴら「それよりほら!今あなたのニュースがやってるの!」
アクティブ「ん...ん?」
テレビには白髪の老人が映ってた。
リポーター『一週間前から脳腫瘍で入院していた演歌歌手のシャンてぇあさんですが、術後の容態は順調のようです。』
リポーター『手術にあたった水星病院のドリランド院長が先程記者会見を開きました。その様子をご覧ください。』
ドリランド『...ということで、シャンてぇあ氏の手術は予定通り行われ、クリッピングもうまくいきました。』
記者『多くのファンを待つシャンてぇあさんですが、復帰の可能性は?』
ドリランド『充分にあるでしょう。彼女が再びステージに立てるよう、全力を尽くします。』
リポーター『これまでも様々な手術を成功させてきたドリランド医師のチームは、今回の手術で医療界の地位を...』
すいぴら「すごいじゃない!ティブ!」
アクティブ「君のパパのニュースじゃないか^^;」
すいぴら「それはそうだけど、チームの一員としてあなたが活躍してくれたおかげで水星病院の名声は上がったわ。」
アクティブ「感謝するのは俺の方だよ。ドリランド院長のおかげでこうしてやっていけるんだ^^;」
すいぴら「この調子で頑張ってね。パパが理事長になるのも時間の問題ですもの」
すいぴら「そうなれば、あなたはすぐに外科部長。ゆくゆくは院長に...!」
思わずアクティブは微笑んだ。
ピッ...ピッ...ピッ...
アクティブ「...よし、血圧は?^^;」
某医者「126/64です。」
アクティブ「これからチューブを挿すぞ。^^;」
手術が終わり、アクティブは椅子に座って一休みしていた。
すると大柄の男が隣に座る。
アクティブ「シータ先生、どうしましたか?^^;」
シータ「いやー相変わらずすごいオペだったな。上手いのはオペだけじゃないけどな」
アクティブ「は?」
シータ「院長の娘のハート、つかんでるんだろ」
シータ「まさかそっちのほうの腕も長けていたとはな」
アクティブ「そ、そんな!」
思わずアクティブは顔を赤らめた。
タケシって誰だよ
シータ「いや別に悪く言っているわけじゃない。君だって院長にうまく利用されてることはわかってるんだろ?」
言い返す言葉が見つからず、アクティブは口を開けなかった。
シータ「君が成功させたオペを自分がやったかのように記者会見だもんな。そりゃあ有名演歌歌手の命を救えば病院の名が上がる」
シータ「まっ、言われなくてもわかってるか。利用されるということは実力があるってことだよな」
シータ「俺なんか利用してほしくても実力がないもんな...」
アクティブ「...^^;」
シータ「君が出世したら僕のこともよろしく頼むよ。今度一杯おごるからさ。うまいりんご酒が飲める店を見つけたんだ」
しれっとタケシ修正するな
その夜、アクティブは仕事を終えるといつも通り駐車場へ向かった。
車のキーをポケットから出そうとしたその時
女性「あんた、アクティブ先生?」
背後から女性に声をかけられた。
アクティブ「はい、何か?...あなた、たしか先日ケガで運ばれたチェコ人の...」
あの手術後、廊下で啜り泣いていた女性である。
女性「うちの人を返してよ!」
そう叫ぶと女性は勢いよくアクティブの襟元に掴みかかった。
アクティブ「あ...あの、病院としては全力を尽くして...^^;」
女性「ウソだ!あの時、うちの人の方が早く運び込まれたんだ!」
アクティブ「え...」
女性「あんな演歌歌手なんかより先に運び込まれたんだ!なのに後回しにしたんだ!」
女性「あんたこの病院で一番腕のたつ医者だそうじゃないか!」
女性「なんで先に運び込まれたんだうちの人を、あんたが手術しなかったんだよ!」
アクティブ (あ...あの時...)
面白い
早く更新してください
アクティブ(あの夜、たしか俺は家でデレステやってるところを呼び出されて、交通事故に遭ったチェコ人の男性のオペにあたるところだった...)
部長「アクティブ先生、君はこっちじゃない。至急第一手術室の方まで来てくれ」
アクティブ「え?^^;」
部長「院長からのお達しだ。急げ」
アクティブ「...」
女性は泣き叫びながら何度も何度もアクティブの胸を殴打する。
女性「あんたが手術をすれば!あんたがうちの夫を後回しにしなければ!」
女性「あの人を返せ!あの人を!うああああ!」
アクティブは呆然として、声も出すことができなかった。
女性は日本人か
その夜、アクティブはすいぴらと共に高級レストランで食事をしていた。
すいぴら「それでね、そのドレスを友達と奪い合いよ。だって一着しかないんだもん。」
すいぴら「でも安心して、あたしのものにしたから...って聞いてるの?」
アクティブ「え?...あ、ああ^^;」
すいぴら「今度のパーティはそれを着ていくわね」
そう言って彼女はまた一口、美味しそうにワインを飲む。
すいぴらとは反対に、アクティブの皿の料理は、一口も触れられていない。
アクティブ「カルテを見たんだ...そのオペを担当したのはシータ先生だった」
すいぴら「やだ、まだその話してるの?」
アクティブ「明らかにオペ開始に時間がかかり過ぎている。もっと迅速に開頭していれば...」
すいぴらは眉を顰める。
すいぴら「やめてよ、食事中にそんな話」
アクティブ「シータ先生には悪いけど、俺が出刀していたらあの患者を助けられたのかもしれない。しかし...」
アクティブはため息をつくと、いつもの表情を取り戻した。
アクティブ「俺にあんなことを言ったってどうしろって言うんだよ^^;俺はただ院長の命令に従っただけなのによ^^;」
アクティブ「俺に責任は無い^^;」
アクティブ「そうだろ?^^;」
すいぴら「そうよ。人の命は平等じゃないもの」
すいぴらは微笑してそう言い放った。
人々が寝静まった深夜、二台のパトカーがサイレンを鳴らしながらとある屋敷へ向かった。
「あの屋敷か!」「はい!通報者は隣人です!」「救急車はまだか!?」「あと三人ほど応援を頼む!」「銃声は何発聞こえたって!?」「5,6発です!」
「被害者の身元は!?」
その質問に対し、新人刑事は思わず冷や汗を浮かべる。
「そ、それが...つい先日、『東』から越してきたばかりの貿易局のぞってい氏の住まいだそうです」
「なんだって!?こりゃあ面倒なことになるぞ...」
そこに無線通信が入った。
『裏口、配備つきました』
「よし、ドア固めろ!」
銃を片手に四人の警官がドアの左右に向かうと、
「3数えたら突入する!3,2,1!」
勢いよくドアが開けられると、そこには銃で頭を撃ち抜かれた老夫婦が横たわっていた。
「犯人は逃亡した模様!」「ひでぇ...」「なんてこった...」
すると、一人の警官が人影を捉えた。
「誰っ...!」
ライトで向けると、そこには呆然と突っ立っている少女と、その足元で頭を撃たれて倒れている少年の姿が照らされた。
「少女一人生存確認!」「男女二名は絶命!」「男の子は重体ですが、脈拍あります!」
第一章 殺して・・・
アクティブは寝ているところを急患で呼び出され、うとうとしながら車を飛ばしている。
さらに肩と耳の間にスマホを挟んでおり、事故を起こしてもおかしくない。
アクティブ「あーうん、頭に銃弾ね、脈拍は?...はいはいはい...」
アクティブ「それで、患者はその男の子一人なの?」
『ええ、両親は銃弾で即死です。強盗じゃないですかね』
アクティブ「はいわかった。五分以内に到着する」
アクティブはふと、すいぴらに貰った腕時計を見つめた。
アクティブ「...」
ー
ー数時間前
すいぴら「あら、お父様」
アクティブ「申し訳ありません、ドリランド院長^^;大事なお嬢さんをこんな時間まで^^;」
ドリランドはにっこりとほほ笑むと
ドリランド「なにを言ってるんだアクティブ君。すいぴらはもう君の婚約者じゃないか。どうだね、茶でも飲んでいかんかね」
すいぴらとアクティブは水星邸にあがった。
すいぴら「お父様ったら、昔は門限を一分でも過ぎただけで雷を落としていたのに、いつからそんな寛容になられたの?」
ドリランド「今やっとわがまま娘が片付くのでな。安心してるんだよ」
そう言って老体を揺さぶらせ、大きな声で笑った。
ドリランド「今年5月に結婚式の予定が決まったこと、福岡のご両親には伝えたのかね?」
アクティブ「はい^^;でも父は仕事が忙しく、なかなか休みがとれなくて^^;このドイツまでやって来れる時間があるかどうか^^;」
ドリランド「お兄さんが後を継がれるんだろう?いい機会だから、ご両親にはドイツ旅行を楽しんでいただくのもいいじゃないか」
すいぴら「そうよ、我が家で招待するんだから」
アクティブ「ありがとうございます^^;ドリランド院長には何から何までお世話になってしまって...^^;」
アクティブ「最初どこかの大学病院に潜り込めればいいと思っていたんですが、研修医のときにドリランド院長の書かれた論文に感動して...^^;」
すいぴら「思い切ってドイツまでやってきたのよね、あの時のあなたの顔中学生みたいだったわよ」
うんこの
政治家アズマオウに期待