アクティブは寝ているところを急患で呼び出され、うとうとしながら車を飛ばしている。
さらに肩と耳の間にスマホを挟んでおり、事故を起こしてもおかしくない。
アクティブ「あーうん、頭に銃弾ね、脈拍は?...はいはいはい...」
アクティブ「それで、患者はその男の子一人なの?」
『ええ、両親は銃弾で即死です。強盗じゃないですかね』
アクティブ「はいわかった。五分以内に到着する」
アクティブはふと、すいぴらに貰った腕時計を見つめた。
アクティブ「...」
ー
ー数時間前
すいぴら「あら、お父様」
アクティブ「申し訳ありません、ドリランド院長^^;大事なお嬢さんをこんな時間まで^^;」
ドリランドはにっこりとほほ笑むと
ドリランド「なにを言ってるんだアクティブ君。すいぴらはもう君の婚約者じゃないか。どうだね、茶でも飲んでいかんかね」
すいぴらとアクティブは水星邸にあがった。
すいぴら「お父様ったら、昔は門限を一分でも過ぎただけで雷を落としていたのに、いつからそんな寛容になられたの?」
ドリランド「今やっとわがまま娘が片付くのでな。安心してるんだよ」
そう言って老体を揺さぶらせ、大きな声で笑った。
ドリランド「今年5月に結婚式の予定が決まったこと、福岡のご両親には伝えたのかね?」
アクティブ「はい^^;でも父は仕事が忙しく、なかなか休みがとれなくて^^;このドイツまでやって来れる時間があるかどうか^^;」
ドリランド「お兄さんが後を継がれるんだろう?いい機会だから、ご両親にはドイツ旅行を楽しんでいただくのもいいじゃないか」
すいぴら「そうよ、我が家で招待するんだから」
アクティブ「ありがとうございます^^;ドリランド院長には何から何までお世話になってしまって...^^;」
アクティブ「最初どこかの大学病院に潜り込めればいいと思っていたんですが、研修医のときにドリランド院長の書かれた論文に感動して...^^;」
すいぴら「思い切ってドイツまでやってきたのよね、あの時のあなたの顔中学生みたいだったわよ」