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【SS】名前のないコテハン / 21

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あんみつ 2018/01/08 (月) 21:04:04 修正

アクティブは寝ているところを急患で呼び出され、うとうとしながら車を飛ばしている。

さらに肩と耳の間にスマホを挟んでおり、事故を起こしてもおかしくない。

アクティブ「あーうん、頭に銃弾ね、脈拍は?...はいはいはい...」

アクティブ「それで、患者はその男の子一人なの?」

『ええ、両親は銃弾で即死です。強盗じゃないですかね』

アクティブ「はいわかった。五分以内に到着する」

アクティブはふと、すいぴらに貰った腕時計を見つめた。

アクティブ「...」

ー数時間前

すいぴら「あら、お父様」

アクティブ「申し訳ありません、ドリランド院長^^;大事なお嬢さんをこんな時間まで^^;」

ドリランドはにっこりとほほ笑むと

ドリランド「なにを言ってるんだアクティブ君。すいぴらはもう君の婚約者じゃないか。どうだね、茶でも飲んでいかんかね」

すいぴらとアクティブは水星邸にあがった。

すいぴら「お父様ったら、昔は門限を一分でも過ぎただけで雷を落としていたのに、いつからそんな寛容になられたの?」

ドリランド「今やっとわがまま娘が片付くのでな。安心してるんだよ」

そう言って老体を揺さぶらせ、大きな声で笑った。

ドリランド「今年5月に結婚式の予定が決まったこと、福岡のご両親には伝えたのかね?」

アクティブ「はい^^;でも父は仕事が忙しく、なかなか休みがとれなくて^^;このドイツまでやって来れる時間があるかどうか^^;」

ドリランド「お兄さんが後を継がれるんだろう?いい機会だから、ご両親にはドイツ旅行を楽しんでいただくのもいいじゃないか」

すいぴら「そうよ、我が家で招待するんだから」

アクティブ「ありがとうございます^^;ドリランド院長には何から何までお世話になってしまって...^^;」

アクティブ「最初どこかの大学病院に潜り込めればいいと思っていたんですが、研修医のときにドリランド院長の書かれた論文に感動して...^^;」

すいぴら「思い切ってドイツまでやってきたのよね、あの時のあなたの顔中学生みたいだったわよ」

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