某のかたつむり

コーヒー・紅茶を飲めなかった時は街での居場所を少なく感じた。
居酒屋でもなければドリンク欄のトップは必ずと言っていいほどこの２つだし、訪問先で出されることも多い。カフェに行けば友人たちが嬉しそうに注文していく。
自分には分からない美味しさが街には広がっていて、その美味しさはどんなものかずっと知りたかった。
　
　
今はどちらも美味しく飲める。
香りと味の違いに混乱していたコーヒーは、苦みと酸味の飲み物だと思ってから楽しめるようになった。
紅茶は、緑茶や麦茶と変わらない「お茶」だと思った途端すんなり飲めるようになった。
認識のずらすと簡単に美味しいと思い始める自分が面白いので、美味しさが分からない物の美味しさを探して飲むのが好きだ。
　
　
そしてこの夏こそはビールの美味しさを分かりたい。
お茶の苦みが好きだから、ビールの苦みから旨味を発見する日も近いだろうと思うのに未だ分からない。
夏のビアガーデンは自分にとって未知の美味しさや楽しさを知っている人たちの集まりに見える。羨ましい。
ビール好きの人は、ビールはどんな美味しさなのかぜひ教えてください。
　
　
　
そういえば今は毎朝のように飲む牛乳が小学生の時は嫌いだった。けれどそれは何故だったのか、もう分からない。あの頃なに考えてたんだろう。
変わっていくと変わる前のことが思い出せなくなる。きっと変化そのものも忘れてたりする。
　
　
些細な変化の過程をどうにか残しておきたくて、最近の個人日記には考えてることばかり書くようになった。いつかの自分の「あの頃なに考えてたんだろう」に答えるため。
（その分なにをしてたか書かなくなったので今度は「あの頃なにしてたんだろう」と思う自分が想像できて可笑しい。）
　
　
日記の内容に変化を感じる今日この頃です。
次の方、【最近感じた変化はありますか？】