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2018/06/02 (土) 05:12:08
【 歌野晶午さんの作品を読んで 】
歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を想うということ」・「密室殺人ゲーム三部作」・「そして名探偵は生まれた」・「絶望ノート」を、読みました。(「長い家の殺人」や、「白い家の殺人」、「動く家の殺人」も読んだのですが・・・。ずいぶん前のことなので、残念ですが内容を忘れてしまいました。)
そして私はこれらの趣向の異なる作品群が、同じ人物によって著された事に驚きました。
当然 読み手によって作品の好き・嫌いはあると思います。
特に「密室殺人ゲーム3部作」の登場人物や、殺人に対する「割り切り」には馴染めない方もいるのではないでしょうか。
しかし、それを読ませるのが、歌野晶午の筆力です。
まず私は「葉桜の季節に君を想うということ」を読み終えて、切なくなりました。
そしてタイトルの意味を、正しく理解しました。
また「密室殺人ゲーム3部作」に私は今の「時代」を感じました。
そしてこのシリーズほど ミステリーを純粋な「知的エンターテイメント」に昇華させた作品は無いだろうと思いました。
そして「絶望ノート」です。
これでもか これでもか と読者は、翻弄されていきます。
一つ一つの作品は勿論 素晴らしいのですが、歌野作品の変遷を楽しむのも面白いと思いました。
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