SSの大国 

反逆者の記録

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消滅都市のとある話をオマージュしています

残りカス
作成: 2016/08/31 (水) 23:57:36
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残りカス 2016/09/01 (木) 00:24:19

この物語は世界を壊すことを目論むとある秘密結社とそれに反逆する者たちの話である。

第1章『レジスタンス』

2
残りカス 2016/09/01 (木) 16:15:53

「糞がっ!まだ奴らは止められないのか!」
「申し訳ありません、ですが奴らの戦闘力は並の傭兵共では相手になりません。最悪執行機関を使わなければいけないかと……」
「………そうだな、それしかあるまい。すぐに奴らを手配しろ!」
ここは謎の組織、その組員達は互いの顔が分からないように黒いコートを深く被っていた。
今現在ここには5組の侵入者たちがいた。「レジスタンス」「怪盗団」「死のサーカス団」「Mr.ノベール物理学賞」「強盗団」またこれらとは別に連続殺人鬼”D”や傭兵ウルフなどが何者かに雇われたのか侵入していた。
「一先ず『レジスタンス』共に傭兵を集中させろ!『怪盗団』には兵器遣いと解析者、『死のサーカス団』には人形遣い、『Mr.ノーベル物理学賞』には刀遣い、『強盗団』に門番を向かわせるん――――――――」
バシュッ―――――
指示を出していた黒コートの頭が石榴のように弾けた。そこから1㎞程離れたところにそれを行った狙撃手は存在していた。
「こちら狩人、目標の沈黙を確認、オーバー」
『こちらおもちゃ屋、了解、次の目標を狙撃せよ。』
「了解した、幸運を祈る。」
その狙撃手はパッと見セーラー服に近い服装をしており手には巨大な狙撃銃、周りにはなぜかカピバラやアライグマ等の動物がいた。

3
残りカス 2016/09/04 (日) 00:19:18

「ねえ?げんざぶろうさん?」
狙撃手はカピバラに話しかけた。
「なんや用か?」
カピバラが言葉を発した。
「コードネームなんていらないと思うんだけどさ?サトシ君が決めたんだよね?なんでだれも反対しなかったと思う?」
「そりゃ敵のハッカーに通信を傍受されやん用にするためちゃう?ワイはただの台座やからそこらへんはようわからんわ」
「そう……」
少女はカピバラに乗りながら辺りを警戒する。肩にはオウムとハムスター、背後にはアライグマを載せながら歩を進める。
「ここでええやろ、11の方向およそ400m先風向きは南南西に1m弱ってところやな」
向けた銃口の先には黒コートの人間が一人いた。キーボードを叩いて何かをしているようだ。
「ふぅ………This is my rifle. There are many like it, but this one is mine.」
少女は小声で歌を唄う。
「 My rifle is my best friend. It is my life. I must master it as I must master my life.」
照準は人間の後頭部。
「My rifle, without me, is useless. Without my rifle, I am useless. I must fire my rifle true. I must shoot straighter than my enemy who is trying to kill me. I must shoot him before he shoots me. I will …」
何回しても人を撃つ感触だけには慣れないし慣れたくもない、そう思いつつ。
「My rifle is my best friend. It is my life. I must master it as I must master my life.」
だがここで奴らを殺さないと世界が終わる。
「My rifle is human, even as I, because it is my life. Thus, I will learn it as a brother. I will learn its weaknesses, its strength, its parts, its accessories, its sights and its barrel. I will ever guard it against the ravages of weather and damage as I will ever guard my legs, my arms, my eyes and my heart against damage. I will keep my rifle clean and ready. We will become part of each other. We will …」
もしかしたら自分たち以外の人間は滅びることを願っているのかもしれない。
「Before God, I swear this creed. My rifle and myself are the defenders of my country. We are the masters of our enemy. We are the saviors of my life.」
だけど最低でも自分と仲間達は滅びることを良しとしない。
「So be it, until victory is America’s and there is no enemy, but peace!!」
これはエゴなのかもしれないがそれで結構!人間は自分勝手なものだ!
「ここはアメリカじゃないけどねっ!」
引き金を引き銃口から銃弾が発射される。それは吸い込まれるように黒コードの頭に当たり、石榴の花を咲かせた。そうだれもが思った。
狙われた黒コートはまるでそこに攻撃が来ることをあらかじめ予想していたかのような動きで銃弾を避け手に持った拳銃でこちらに撃ち返してきた。本来なら飛距離が足らず当たらないはずの弾丸はまるで予め知っていたかのような動きで跳弾し加速しこちらの眉間へと吸い込まれた。背後の壁には赤色の花が咲き手に持っていた狙撃銃は力なく音を立て崩れた。

4
残りカス 2016/09/04 (日) 00:34:41

「やれやれだな、俺以外の連中が狙われていたらどうなっていたことか………いや、俺達以外か……だが発明家のとこのアイツは中々の使い手だったから何とかなりそうだな……まあ解析兼筋☆肉担当の俺には関係ないか……」
彼はそうつぶやきまたキーボードを叩く作業に戻っていった。

5
残りカス 2016/09/05 (月) 01:10:40

「チッ!燃やしても燃やしても切りがねぇ!おい!おもちゃ屋!援軍はまだか?」
とある機関の数ある基地の中の一つのとある通路。その青年は火炎瓶とバールを持って一人数多くの傭兵たちと戦っていた。
『おかしいな……着いててもおかしくない時間なんだが……そういや爆弾魔はどうした?』
「あ゛?さっき突然現れた禿げてるグラサンと一緒にどっか行きやがったよ!」
『………………恐らくそのグラサンが援軍だ』
「…………ぶちギレていいか?」
『気持ちはわかるが止めてくれ、今すぐにあちらに頼んで別の人員を手配する、なるべく真面な奴をな。』
「お、了か――――――うおっ!あいつら爆弾まき散らしながら戻ってきやがった!すまん!通信切るぞ!」
ブチッ!と音が鳴り青年は一目散に爆発から退避する。傭兵との戦闘中にも見せたことがないほどの速度で。