1960東大理化卒同期生

みそ汁 / 2

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半世紀以上前、当時の日本女性としては、あるイギリス人ポストドクの「優秀な化学者は料理が上手なはずだ」という論理を新鮮な思いで聞きました。それから数十年後、この化学科の同級生のK氏が「昔は妻に最後まで面倒を見てもらうのは当たり前だったけれど、今は逃げられるかもしれないし、何が起きるかわからない。だから、男性でもお客様向け料理は別として、普通の料理位はできないとだめだ」、とおっしゃったのをなるほど、と伺いました。数年前、31SII6組のクラスメートのS氏は退職後杉並区の男の料理教室に入ってすっかりのめり込み、今では他のサークルの老人に昼食を供するまでになったそうです。農芸化学専門の彼は奥様が健康を考えて控えらえるバタetc.何でもふんだんに使うから、とてもおいしいお料理ができるのだそうです。昨秋学会でお会いした96才の糖の生化学会の大御所はヘルパーさんに任せておいては自分の好きなものは食べられないから、買い物から自分でするとおっしゃっていらっしゃいました。義務感でする料理からは文化は生まれてきませんよね。食べるだけでなく、調理を楽しむ心のゆとりがあってこその食文化だと思います。吉原様、さすがです!

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