「海外留学に関する意識」とは、ポスターに記載している調査内容の③、④、⑤について現状、どのように思っているかを「海外留学に関する意識」としています。
先行研究で内向性が海外留学を阻害しているのであれば、外向性は海外留学を促進する
と推測されていたため、本研究では、性格特性である外向性と海外留学に関する意識について調査しました。
小塩ほか(2012)の日本語版 Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)の外向性に関する2項目の質問を用い、1項目は「活発で、外向的だと思う」2項目は「ひかえめで、おとなしいと思う」という質問に対して、「全く違うと思う(1点)」から「強くそう思う(7点)」までの7件法で回答を求めました。
調査内容③は8項目の質問があり1項目は留学経験の有無(2件法)、2項目は留学経験者を対象に以前に留学をしていた時期と国について記述式、3項目は海外留学への興味「全く興味がない(1点)」から「大変興味がある(5点)」までの5件法、4項目は留学に関する情報収集について「全くしていない(1点)」から「よくしている(5点)」までの5件法、5項目は大学在学中の海外留学希望について「希望していない(1点)」から「希望している(3点)までの3件法、6項目は大学卒業後の海外留学希望について「希望していない(1点)」から「希望している(3点)までの3件法、7項目は海外留学希望期間について7件法、8項目は海外留学希望国について12件法を用いて調査しました。
調査内容④、⑤は「全く当てはまらない(1点)から「非常に当てはまる(7点)までの7件法で回答を求めました。
外向性上位群は海外留学への興味が高いことから、海外留学に対して強く意識していると考えています。その結果、留学先での授業に付いていくためには、現状の知識では不安であり、更なる努力をすることで充実した留学生活を送ることができると考えている学生が多いのではないかと推測しました。危惧していると記載しましたが、不安点を逆にプラスの方向にも捉えられると考えています。
ご回答,ありがとうございました.『海外留学への興味「全く興味がない(1点)」から「大変興味がある(5点)」』とするならば,おそらく3点代は「どちらともいえない」的な回答をされたのではないかと想像します.そして,グラフを拝見すると上位群・下位ともに3点代です.外向性得点の高低で比較をして,上位群の得点が高かったからといって,「海外留学への興味が高い」ということは言えるのか疑問に思いました.また,海外留学を促進させるための検討が主でしたら,海外留学への興味や希望の有無による検討を行った方がどのような意識にアクセスすべきかが見えてきやすいのではないかと感じました.
ご助言ありがとうございます。