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桜門体育学会事務局
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とても興味深い発表をしていただきありがとうございます。座長から質問させていただきます。
この研究では「内向性」について示されていますが、「外向性」と応援に対するパフォーマンスの低下に関する評価尺度に相関が認められるという可能性はないのでしょうか。また、この研究結果は競技場面においてどのように生かされるのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
ご指摘の通り、今回の研究の結果である「内向性」や「神経質傾向」の選手が競技中にネガティブな認知・思考に陥るとパフォーマンスに低下させる力として働くということから、外向性が高くても、場面・状況によってはネガティブな認知・思考を働かせてしまうという選手を分析した場合、「外向性」と応援に対するパフォーマンスの低下に関する評価尺度に相関が認められる可能性は十分にあると考えています。
この研究の結果から、「内向性」、「神経質傾向」が高い選手を含め、ネガティブな認知・思考に陥りやすい選手が、競技中の観衆や応援がある状況をポジティブに捉えることを意識することで、パフォーマンスを維持、または、より良くなることが期待できるのではないかと考えています。
ポスターを拝見し、大変興味深い研究だと思いました。
質問ですが、こちらの研究では「内向性」、「神経質傾向」の性格特性を持つ選手は応援によるパフォーマンスの低下に影響があることが認められておりますが、具体的にどのような応援が選手に影響を与えると考えられますか。また、応援によるパフォーマンスの低下を防ぐ方法は存在しますか。
よろしければご返答お願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
本研究では、観衆とその応援がある状況に対して、ポジティブな認知・思考を働かせるのか、またはネガティブな認知・思考を働かせるのかがパフォーマンスに影響を与えるという考えのもと行いました。そのため、この応援がというわけではなく、どのような応援であっても、それをどう捉えるかでパフォーマンスが向上もしくは低下すると考えています。たとえば「がんばれ!」という応援にしても、これを「応援してくれているのにミスしたらどうしよう」とネガティブに捉えるのか、「応援してもらっているのだから絶対に点を取ってやる」とポジティブに捉えるかで、その選手のプレーに差が出るのではないかと考えています。
応援によるパフォーマンスの低下を防ぐ方法に関しましては、やはり競技中どんな場面・状況であっても、ポジティブな認知・思考を働かせることを意識することが良い方法なのではないかと現時点では考えています。