三木圭太 日本大学大学院文学研究科教育学専攻
2021/01/18 (月) 13:09:44
1f0c2@67492
上向はスポーツ傷害の発生要因として心因的因子の知見はまだ少ないと1994年に報告し,2021年になった現在もなお少ないのでしょうか。では、なぜスポーツ傷害の発生要因として心因的因子に関する研究は少ないのでしょうか。
通報 ...
ご質問いただきありがとうございます。
辰見らは現在までに心理的側面とスポーツ傷害発生の関連を検討した報告はわずかであると2019年に述べており、現在もなお少ないと思われます。
また、少ない理由として私の主観となってしまい大変申し訳ございませんが
・スポーツ心理学領域において、より良いスポーツパフォーマンスを引き出すことを目的とした研究が主流である。
・スポーツ活動に関わる心理的側面を点数化し可視化する心理検査の開発が比較的最近であり、それらを活用しスポーツ傷害のリスクを心理的側面から客観的に検討する研究は未だ発展途上である。
・スポーツ現場における傷害予防を主に行うアスレティックトレーナーの教育過程の中に心理的側面の重要性が書かれているが、実際のスポーツ現場において傷害が発生した要因として心理的側面を検討することは非常に稀である。またスポーツ心理の専門家も傷害発生の現場にいることが非常に少なくいためスポーツ傷害の発生を心理的側面から検討される方が非常に少ない。
・スポーツ傷害と心理的側面の研究として、リハビリテーション中の心理的変化などスポーツ傷害の発生後の検討が多く、スポーツ傷害の発生を予防する検討はほとんんどされていない。
などがあげられると考えております。