桜門体育学会第11回大会用掲示板

O3-3 田島勇人 大学テニス選手におけるスポーツ外傷・障害の発生と心理的競技能力の関係 / 11

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小沼直子(日本大学薬学部) 2021/01/20 (水) 13:20:25 4fb89@24586

田島先生
座長の小沼です。大変興味深い発表をありがとうございました。1点質問させてください。心理的競技能力は、性差や競技レベルで影響を及ぼすのでしょうか?今回先生が行われたご研究の結果あるいは先行研究での知見があれば教えてください。宜しくお願い致します。

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    田島勇人 日本大学文理学部体育学科 2021/01/21 (木) 00:14:45 1aabf@18b65 >> 11

    ご質問いただきありがとうございます。
    DIPCA.3における心理的競技能力に関しては平木ら(2017)は先行研究においてDIPCAにおける性差が確認されているとし、さらにその研究の中で男子では「作戦能力」「勝利意欲」「闘争心」において男性の方が女性に比べ有意に高く「協調性」においては女性の方が男性に比べ有意に高かったとしています。競技レベルに関してはその研究のなかで「勝利意欲」「協調性」以外の因子ではトップアスリートの方が国体選手より有意に高かったのに対し、「勝利意欲」「協調性」に関しては国体選手の方が有意に高かったとしています。
    JISS競技心理検査の心理的競技能力に関して、立谷ら(2020)は性差や競技レベルなどによる差については明らかにしていく必要があるとしているとおり2020年に一般に使用されはじめた心理検査のため先行研究による知見は現在のところ見つけることができませんでした。
    また本研究において競技レベルごとの比較は試合が2020年度はほとんど開催されておらず、特に新入生である1年生においては大学における戦績がなく競技レベルにおける検討は難しいと判断し、検討は行いませんでした。性差に関してはそれぞれ分析を行いましたが女性の調査対象が少なかったこともあり男女による有意な差は認められませんでした。