この病気はワクチン後遺症の典型的な1例です。 俳優の小堀正博(36)が26日、自身のX(旧ツイッター)を更新。難病「ギラン・バレー症候群」で入院して4カ月半、ついに退院することを報告し、長い入院生活を支えてくれた家族や医療従事者、ファンへの感謝を記した。
小堀はNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」「マッサン」「おちょやん」「べっぴんさん」や、テレビ朝日「科捜研の女」シリーズなど数多くの有名作品で活躍する俳優。今年3月、SNSを通じて救急搬送されたことを明かし「大きな病気ではなく、感染症から脱力して筋肉に力が入らなくなっているようです」と投稿。その後、末梢神経に障害が生じて力が入らない、しびれるなどの症状を起こす難病「ギラン・バレー症候群」と診断されたことを明かしていた。
この日、「ついに。ついに。明日退院」と発表。「4ヶ月半にも渡る入院生活、振り返れば大変な事もありましたがとても良い経験になりました。まさか自分がギランバレー症候群という難病になるなんて夢にも思いませんでした。全身動かなくなるなんて想像も出来ませんでした」と振り返った。
「ICUはドラマの中の世界、病院嫌いで行っても年1回。そんな僕が全身管だらけで人工呼吸器と経管での栄養補充で生かされる日々。家族は毎日“明日来たら瞬きさえ出来なくなっているかもしれないから覚悟して”と言われるほど。それを聞いた時の家族の気持ちを想像すると本当に怖くて辛かったと思います」と振り返り、「呼吸も食事も排泄も自分の意思では出来ない。管理され、自分が生きたい生きたくない関係なく、ただただ生かされている状態でした」と、過酷だった日々を回顧。「正直、最初は歩く事は諦めました」という。
「正直一番辛かったのは声が出なくてコミュニケーションが取れなかった事です」と、病気の影響で話すこともままならなかったといい「看護師さんやケアさん達に何回も何回も伝えても、言いたい事が伝わらない。足が痛いから場所調整してもらっても、また5分ほどで痛くなる。申し訳なくて、辛くて、言いたい事が伝えられない悔しさで涙が出てしまった時もありました」と振り返る。
「1ヶ月半ほど経って、ようやく食事も摂れるように。やっと自分で生きる感覚を得られました。人工呼吸器を外す時も本当に怖かった。本当に肺が機能してくれるのか、ふと油断すると平気で呼吸が止まってしまう。夜寝てる時もちゃんと働いてくれるのか、めちゃめちゃ不安でした。ちゃんと飲み込めるのか、ちゃんと呼吸出来るのか、ちゃんと排泄出来るのか、ちゃんと喋れるのか、ちゃんと身体は動くようになるのか、出来ることは少しずつ増えていく中で新たな不安も沢山出てきました。物心つく前から当たり前にしていた事が当たり前に出来ない。すごく怖かったです」と、当時抱えていた本音を漏らした。
その後は「気管切開をしたので声は1ヶ月ちょっと出せず、痰も15分に1回吸引してもらわないといけない」状態だったといい、「リハビリは最初は寝たきりのせいで身体が固まって脚を5cm持ち上げられるだけで激痛で暴れるくらいでした」と説明。「本当にちょっとずつ体幹に近い所から動くようになってきました。手先足先はなかなか回復せず、ようやく最近握力や足首の動きが出てきました。コミュニケーションが取れるようになってからは毎日の生活がだいぶ楽になりました」と、リハビリの結果、少しずつ動けるようになった現状を明かした。