ミバネオと同時進行で書いていきます。
目の前、下のあたりに墓があった。 石の墓。墓だと分かるのは、十字架の形をしているからであって、それ以外理由づけるものは無く、だから、断定はできない。 自分の顔に何か異物が付いている気がする。手で払う。湿っている、これは土?手をかざす。何もついてないので分からなかった。触ったから粒くらいは付いていると思ったが。 多分、今自分は仰向けで寝ているのだと思う。まっすぐ、灰色の空が見える。視界の端、四方八方に黒く枯れた木が伸びている。葉は、ちらほら、ツタが絡まっているのみで、目の前にあるのは、ほぼ白と黒、の世界。面白くもない。無色だ。個性がない。 なぜこんなところに寝ているのだろうか、自分は。地面も土だろう、頭から湿り気が伝わってくる。知らぬ場所で、気付けばここに居て、土の上に寝ている割には、自分でも驚く程に落ち着いている。とりあえず、体を起こそう。幸い、金縛りには会っていないみたいだ。
視界が地面と平行になる。 地面は、土ではなく、草が生えていた。短いが、湿った草。名前を知らないから、「雑草」と呼んだら、植物学者は怒るだろう。 墓は、自分の足元にある。だがそれ以外にも所々、至る所に地面から十字架が生えている。 石造りの十字架には、苔が生えている。湿っているから。そういえば辺りは霧がかっているようで、奥(自分はそれが、何十メートル先なのかは、距離に言い表すことはできなかった。)の、木の向こうは、真っ白でとろとろとした灰色に溶けて、見えぬ。 白黒の目の前に、色が映り込む。右に近い。眼球は自然とそちらに注意が向く。目は湿っている。 赤だ。赤色だ。バラの色。社会主義。共産主義。発展途上の自分の国ではよく、目にする色。 赤色が浮いている。いや、浮いてるのではなくて、誰かが持っている。それは、こちらに気が付いたように、或いは、初めから知っていて、自分が気が付くのを待ち望みしていたかのように、ゆっくりと近付いて来る。 ニタニタと笑った、ように見えた。正確には、そいつ(自分は何かとても厭なものを感じたので、そう呼ぶことにした。)の顔は骨で、骨のようで、角が生えている。牛の骨格だろうか。気持ちが悪いと思った。黒のタキシードを身にまとっている。同じく黒の蝶ネクタイは、歩いても揺れぬ。 手にしているのは、ワイングラスだった。赤い中身は、ワインであろう。飲んだことはあるが、子供の自分には、美味しさが理解出来なかった。
そいつは、手にしたワイングラスを、ぐい、と傾けた。当然、零れる。赤色が滴る。ぽとぽとと、鼻血のように、自分の白い服に落ちて、染み込む。 「やめて」 声を出していた。声が出るとは、思わなかった。なんでかは、分からないが。もう一度、やめて。と、小さく呟く。 白が汚されてしまっては、勿体無い。もう一度、完璧な白に戻ることはできない。 そいつは、傾けたワイングラスを、自分に差し出した。飲め、という意味であろう。喋れないのだろうか。 飲みたくない。だが、こわい。今にもグラスは割れそうなのだ。 そいつは、怒っている。ワイングラスを持つ手に、力を込めている。ガチャガチャと、音を立て、震えている。そいつの白い手袋が、跳ねたワインで、つぶつぶ染まる。綺麗じゃない。 おそるおそる、手を伸ばした。ワイングラスを受け取る。二口分くらいしか残っていなかった。 これを渡せた事に安心したのか、そいつは、不気味なほどに整った姿勢で、自分を見つめる。怒っていた時も恐怖を感じたが、こちらも怖い。早く飲まなければ。 両手で持ち、ぐい、と傾ける。息を止める。成る可く味わわないように、流し込むように。 グラスは空になった。
途端に、目の前がふらっとした。 いや、ふわっとした。ええと、ぐらっ、の方が、あっている気がする。はたまた、ゆらゆら、としている。どれにも当てはまっている。当てはまってないことはない。違う、全部間違っている。間違っているようで、でも、何が間違っているのか、説明できない。 ぐるぐるとしている。服の上の、赤色が弾けた。心臓の形になって、飛んでいった。服の白が溶ける。ふと目の前に、ビビットピンクの色をした兎が、子供が絵に描いたような兎が、二足歩行を始めた。大人の顔ほどの大きさの懐中時計を背負っている。不思議の国のアリス。だがそれを追いかけているのは緑色の顔をした白雪姫。青色が弾ける。兎の耳が取れた。白雪姫は、それにむしゃぶりつく。後ろから、カエルの顔をした大男が迫っている。白雪姫は気付かない。緑色が弾ける。白雪姫の首が飛ぶ。黄色の血がぷしゅぷしゅと音を立てて飛び出て、飛び出た血はニワトリになった。クジラが空を飛ぶ。東洋人がそれを捕らえる。クジラと東洋人は大男に潰された。楽器、大太鼓を持った兵隊、腕が無い。腕がないから、頭で叩いている。横から見れば、薄っぺらい。頭。可哀想。 これ、おかしい。目眩というものだろうか。違うと思う。明らかに違う。いや、合ってる?ヒツジは、合ってるよ、と教えてくれた。合っている。これは目眩らしい。 視界の端でさっきのそいつが綺麗な姿勢で待っている。汚い。そいつも一緒に踊れば良いのに。踊ろう。そうしたら、きっと厭じゃなくなる。水色の豚が自分に迫る。空からナイフが降ってくる。茶色のユニコーンに潰される。自分は多分死んだ。
目の前、下のあたりにに墓があった。 目を凝らす。何も書かれていない。 おや?自分は生きている。先程、殺された。死んだ、と、思った。 だが生きているようだ。不思議。悲しい気持ちは無かった。 そいつはもう居なくなっていた。見えないだけかもしれない。ただ、霧がかかってない部分には、姿は無くなっていた。少しばかり安心感を得て、ほう、とため息を吐いた。 視線が下を向くと、先程のワイングラスが転がっている。割れていない。底が少し歪んでいる。落とした衝撃のせいだろうか。「LSD」とも読める文字が彫られているが、自分にはそれが何を表しているのか分からなかった。
LSDって不吉だなおい 確か麻薬の一種だった気がするが^^;
あー分かったわこれはえまちゃんがヤク漬けえっちをしていることの隠喩ですね
支援
やばい飽きたぞ笑 一応ストーリーは考えてあるんだけど文字に起こす気力がないです、たしけて...
うるせぇ書け、ぺちん(ケツを叩く音)
か、書きます。。。
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目の前、下のあたりに墓があった。
石の墓。墓だと分かるのは、十字架の形をしているからであって、それ以外理由づけるものは無く、だから、断定はできない。
自分の顔に何か異物が付いている気がする。手で払う。湿っている、これは土?手をかざす。何もついてないので分からなかった。触ったから粒くらいは付いていると思ったが。
多分、今自分は仰向けで寝ているのだと思う。まっすぐ、灰色の空が見える。視界の端、四方八方に黒く枯れた木が伸びている。葉は、ちらほら、ツタが絡まっているのみで、目の前にあるのは、ほぼ白と黒、の世界。面白くもない。無色だ。個性がない。
なぜこんなところに寝ているのだろうか、自分は。地面も土だろう、頭から湿り気が伝わってくる。知らぬ場所で、気付けばここに居て、土の上に寝ている割には、自分でも驚く程に落ち着いている。とりあえず、体を起こそう。幸い、金縛りには会っていないみたいだ。
視界が地面と平行になる。
地面は、土ではなく、草が生えていた。短いが、湿った草。名前を知らないから、「雑草」と呼んだら、植物学者は怒るだろう。
墓は、自分の足元にある。だがそれ以外にも所々、至る所に地面から十字架が生えている。
石造りの十字架には、苔が生えている。湿っているから。そういえば辺りは霧がかっているようで、奥(自分はそれが、何十メートル先なのかは、距離に言い表すことはできなかった。)の、木の向こうは、真っ白でとろとろとした灰色に溶けて、見えぬ。
白黒の目の前に、色が映り込む。右に近い。眼球は自然とそちらに注意が向く。目は湿っている。
赤だ。赤色だ。バラの色。社会主義。共産主義。発展途上の自分の国ではよく、目にする色。
赤色が浮いている。いや、浮いてるのではなくて、誰かが持っている。それは、こちらに気が付いたように、或いは、初めから知っていて、自分が気が付くのを待ち望みしていたかのように、ゆっくりと近付いて来る。
ニタニタと笑った、ように見えた。正確には、そいつ(自分は何かとても厭なものを感じたので、そう呼ぶことにした。)の顔は骨で、骨のようで、角が生えている。牛の骨格だろうか。気持ちが悪いと思った。黒のタキシードを身にまとっている。同じく黒の蝶ネクタイは、歩いても揺れぬ。
手にしているのは、ワイングラスだった。赤い中身は、ワインであろう。飲んだことはあるが、子供の自分には、美味しさが理解出来なかった。
そいつは、手にしたワイングラスを、ぐい、と傾けた。当然、零れる。赤色が滴る。ぽとぽとと、鼻血のように、自分の白い服に落ちて、染み込む。
「やめて」
声を出していた。声が出るとは、思わなかった。なんでかは、分からないが。もう一度、やめて。と、小さく呟く。
白が汚されてしまっては、勿体無い。もう一度、完璧な白に戻ることはできない。
そいつは、傾けたワイングラスを、自分に差し出した。飲め、という意味であろう。喋れないのだろうか。
飲みたくない。だが、こわい。今にもグラスは割れそうなのだ。
そいつは、怒っている。ワイングラスを持つ手に、力を込めている。ガチャガチャと、音を立て、震えている。そいつの白い手袋が、跳ねたワインで、つぶつぶ染まる。綺麗じゃない。
おそるおそる、手を伸ばした。ワイングラスを受け取る。二口分くらいしか残っていなかった。
これを渡せた事に安心したのか、そいつは、不気味なほどに整った姿勢で、自分を見つめる。怒っていた時も恐怖を感じたが、こちらも怖い。早く飲まなければ。
両手で持ち、ぐい、と傾ける。息を止める。成る可く味わわないように、流し込むように。
グラスは空になった。
途端に、目の前がふらっとした。
いや、ふわっとした。ええと、ぐらっ、の方が、あっている気がする。はたまた、ゆらゆら、としている。どれにも当てはまっている。当てはまってないことはない。違う、全部間違っている。間違っているようで、でも、何が間違っているのか、説明できない。
ぐるぐるとしている。服の上の、赤色が弾けた。心臓の形になって、飛んでいった。服の白が溶ける。ふと目の前に、ビビットピンクの色をした兎が、子供が絵に描いたような兎が、二足歩行を始めた。大人の顔ほどの大きさの懐中時計を背負っている。不思議の国のアリス。だがそれを追いかけているのは緑色の顔をした白雪姫。青色が弾ける。兎の耳が取れた。白雪姫は、それにむしゃぶりつく。後ろから、カエルの顔をした大男が迫っている。白雪姫は気付かない。緑色が弾ける。白雪姫の首が飛ぶ。黄色の血がぷしゅぷしゅと音を立てて飛び出て、飛び出た血はニワトリになった。クジラが空を飛ぶ。東洋人がそれを捕らえる。クジラと東洋人は大男に潰された。楽器、大太鼓を持った兵隊、腕が無い。腕がないから、頭で叩いている。横から見れば、薄っぺらい。頭。可哀想。
これ、おかしい。目眩というものだろうか。違うと思う。明らかに違う。いや、合ってる?ヒツジは、合ってるよ、と教えてくれた。合っている。これは目眩らしい。
視界の端でさっきのそいつが綺麗な姿勢で待っている。汚い。そいつも一緒に踊れば良いのに。踊ろう。そうしたら、きっと厭じゃなくなる。水色の豚が自分に迫る。空からナイフが降ってくる。茶色のユニコーンに潰される。自分は多分死んだ。
目の前、下のあたりにに墓があった。
目を凝らす。何も書かれていない。
おや?自分は生きている。先程、殺された。死んだ、と、思った。
だが生きているようだ。不思議。悲しい気持ちは無かった。
そいつはもう居なくなっていた。見えないだけかもしれない。ただ、霧がかかってない部分には、姿は無くなっていた。少しばかり安心感を得て、ほう、とため息を吐いた。
視線が下を向くと、先程のワイングラスが転がっている。割れていない。底が少し歪んでいる。落とした衝撃のせいだろうか。「LSD」とも読める文字が彫られているが、自分にはそれが何を表しているのか分からなかった。
LSDって不吉だなおい
確か麻薬の一種だった気がするが^^;
あー分かったわこれはえまちゃんがヤク漬けえっちをしていることの隠喩ですね
支援
やばい飽きたぞ笑
一応ストーリーは考えてあるんだけど文字に起こす気力がないです、たしけて...
うるせぇ書け、ぺちん(ケツを叩く音)
か、書きます。。。