だが──ナイヤガラ。
彼はとても優しい男だ。
急に様子の変わった僕を心配してくれた。
だからこそ──ダメだった。
彼は僕の体に触れた。
話しかけた。
その瞬間、彼は僕に「魅了」され、僕もまた彼の虜になった。
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──ナイヤガラ。
──あぁ、ナイヤガラ。
なんといい響きだろう。
美しい。
彼のその全てに恋をした。
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──あぁ、あぁ。
僕の手で彼をめちゃくちゃにしてやりたい!
どす黒い僕の「闇」が目を覚ます。
その、細く柔らかそうな足を、腕を、僕が、僕が。
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歪んだ笑みを浮かべる僕を、目に光のないナイヤガラが見つめていた。
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凍結されています。