改めて『チョコレイト・サーカス』を読み返したけど。
エクシオの発言よりも前の話で、ハロンは「お父さん、ヤスヒコさんに何か、メッセージを残してるかも」とナチュラルに言ってるね。
単にハロンよりエクシオの方がその手の知識に詳しいだけだろうけど、逆に詳しいからこそ「メッセージが残ったレアケース」を知らずに自分の知識だけで断言してる可能性もあるのでは。
例えば「中を見てない手紙」は、富士山や座標Yhと同じく「元から知らない物」だから、ヒーローや観測者でも「書かれた情報を認識できない≒消えた」事になる。
しかし「既に見ていた画像や文章は、ヒーローや観測者なら忘れるまで認識できる」と仮定したらどうだろう?
この場合、リグザJrが持ってる画像を一般人に見せても「リグザは写ってない/見ても誰だか分からない」事になるけど、見てるのがJrだけだから辻褄は合うと思う。
ヤトミクリスタルは「その中身を知らない人にも記録を見せる事が出来る」という意味で「通常ではあり得ない奇跡」という発言とも一応矛盾しない。
更に言えば、アカシやモクダイの「貴重な歴史の記録が家族への手紙に入れ替わった」という発言、その場の人も納得してるように見えるけど、自分はここに懐疑的だったり。
少なくとも数百年分の記録を貯め続けた代物が、たかが数十年分の家族の記録と「入れ替わって消える」なんて事があり得るのかと。
学者に解析させた時に操作方法も知ったのだろうけど、わざわざヤスヒコの父が過去の記録を消す意味がないし。
描写からして「毎年3月14日に誰かが触れると、編集したメッセージを自動再生する」ようタイマー設定したのだと思うが、想定される記憶容量を考えたら歴史の記録も消えずに残ってるんじゃないかねぇ。まぁウルペクラが操作法を知ってるなら余計な記録は全消しした可能性もあるが。
そもそも「エーテル晶石にカイブツの食害侵食に逆らう性質がある」というのも今の所エクシオの推測でしかない、非常にあやふやな仮説だけど。
それを前提にするなら、Jrの知らなかったリグザのアバターが残ってた件については、ネオアクシスの基幹システムにエーテル晶石が使われてたと仮定すれば説明付く。
ギアンサルの目的は不明だけど、カイブツを操ったのが彼でない以上「誰かが呼び寄せたか」か「何かに惹かれて集まった」どちらかの可能性が高い。
彼の協力者が裏切ってヒーローごと始末しようと考えたか、そうでなければセキュリティが破られた時に強いエーテル反応が漏れだしたから、あのタイミングでカイブツが現れたのかも。