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哲学的雑談 / 3

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詠み人知らず 2019/06/05 (水) 23:00:06

最近ちょっと触れる機会があって、頭の中でまだわりと鮮明な状態で残っているので雑にシェアしておきます。
哲学的かどうかは知らん・・・っていうか哲学って何?(哲学的)

デュルケームの社会学と割れ窓理論

デュルケームというのはフランスの社会学者です。参考(Wikipedia)

この人は「社会学的方法の規準」というタイトルの著書を遺していて、その中ではかなり幅広く色んな事が述べられてる。時代が古いだけあって今となっては当然だと思われてるような内容(自殺には種類がありますなど)も結構あるけど、特筆すべきは「社会的事実という概念」を定着させたことだろうか。

そして今回はデュルケームの思想の中から犯罪についての部分をピックアップしてざっくり紹介します。
文献が手元にあるわけじゃないので、内容は俺の記憶を文章化したものです。


デュルケームが言うには、犯罪を根絶することは1つの例外的ケースを除いて不可能であるらしい。
そして「犯罪が起こっている状態こそが健全だ、健全な社会には犯罪が必要不可欠だ」とも言っている。
ちなみに例外というのは法の消滅。銃刀法がなければ銃刀法違反者は発生し得ないんだから、まぁそりゃそうだわな。
法が存在しているから犯罪が存在する、犯罪が起こっている社会こそ健全な社会であるというのが彼の考えだ。

じゃあ、もし仮に悪人を全て逮捕したら?犯罪件数はゼロにり根絶が達成されるんじゃないの?
って話なんだけど、どうもそうはならないらしい。

例えば詐欺の件数をゼロにするために全ての詐欺師を逮捕したとしても、新たな詐欺師はどこからともなく出現するんだよ。
人間のどのような心理が働いた結果として犯罪者が発生するのかはさておき、とにかく「既存の法の下で詐欺を行う人間が発生した」という社会的事実を鑑みるならば、同じ法のもとで新たに詐欺師が発生するのは必然的なんだ。

では詐欺の件数を減らすためにはどうすればいいのか?
その答えは「罪の対象を拡大する」だ。
具体的に言うなら、ただ詐欺を取り締まり続けるだけではなくて摘発の対象をもっと広げなければならないらしい。
例えば「嘘をついてはいけない」みたいな、詐欺罪の枠の外・・・その隣に位置するような行為を新たに罪として認定する必要があるということ。
殺人事件を減らすために銃刀法を施行するような感じだ。

そうするとどうなるか?
詐欺の件数は減るだろう。でも今度は「嘘つき罪」を犯す人間が出てきてしまう。なので犯罪件数は減らないし、場合によっては増えてしまったりもする。

同じような理屈で、根っからの善人ばかりが集まった社会があったとしてもやっぱり犯罪は起こってしまうらしい。
その善人社会においては求められる社会規範が超高水準になってしまうため、人前で屁をこいたら犯罪とか、ネクタイが曲がっていたら犯罪とか、善人社会はそういう方向に伸びていくことになるんだとさ。
(俺たちが生きている今の世界も、外の世界から見れば十分に異常だったりするのかもしれない)

割れ窓理論

参考(wikipedia)

割れ窓理論というのはアメリカの犯罪学者ケリングによって考案された理論で、こちらも犯罪に関する内容だ。
sikasi

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  • 4
    詠み人知らず 2019/06/05 (水) 23:03:01 >> 3

    マジかよ途中で送信しちゃった💢💢💢
    一気に気力失ったから続きはもういいや・・・ごめんよ

    デュルケームだけでも十分味すると思うので興味あったらうまい具合に話題広げてくれると報われます