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哲学的雑談 / 12

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野良 2019/07/28 (日) 03:02:18 037c3@be086

大変興味深いお話をされていて参加したくなったので、横から失礼します。

月刊老年チュウゴシさんは宗教的な寓話に懐疑的な考えをお持ちとのことですが、僕も懐疑的に考えている、というよりも神は存在しないと考えています。

神が存在するか否か、という議論をするうえで重要となる争点の一つに、創造論vs進化論があります。
この争点は、生物は何らかの目的があってつくられた(目的論)vs物理法則に従って自然発生した(原因論)という対立として見ることもできます。
月刊老年チュウゴシさんが湖の例で示されていた二つの選択肢と同様の関係ですね。

少し具体的な話をしますが、ほぼ全ての生物に共通する、セントラルドグマと呼ばれるシステムがあります。
DNAからコピーをつくり、コピーを基にタンパク質をつくるシステムのことですね。
なぜこのシステムが多くの生物に共通しているのか?
進化論者は、多くの生物には共通の祖先が存在するから、祖先が持っていたシステムを引き継いでいるのだ、と説明します。
創造論者は、共通の創造主が存在するから、同一のシステム設計でつくられたのだ、と説明します。

なるほど、創造論者の解釈も筋が通っているように見えます。

セントラルドグマの例に限らず、様々な事例に関して創造論者は現代科学と反する解釈をしていますが、いずれの解釈も完全には否定できないものばかりです。
特に、始祖鳥が現生鳥類の直接の祖先であるか否か、という争点では創造論者が勝利し、現在では始祖鳥は鳥類の仲間という位置づけとなっており、「現生鳥類の直接の祖先ではない」との結論が出ています。

個人的には、「意識(主観)はなぜ存在するのか?」という問いに関して、創造論者サイドに圧倒的なアドバンテージがあると考えています。
進化論者が言うように、物理法則に従い、無機物がくっついたり離れたりして複雑化してできた結果が我々人類なら、意識(主観)は進化のどのタイミングで発生したのか?
僕が知る限りでは明確な答えは出ていません。というよりも、意識(主観)の存在を科学的に証明することが極めて難しいため、答えを出す見通しすら立っていないのが現状でしょう。
しかし、創造論者は、それは主が我々一人ひとりを愛し、魂を与えたからだ、といったような答えを持っています。

さて、お二人に「意識(主観)はなぜ存在するのか?」という問いについてご意見を伺いたく存じます。
KANAMEさんはキリスト教の教義に深い見識をお持ちのようですので、創造論サイドの考え方なども教えていただけると幸いです。もちろん、それ以外でもご意見がありましたらお聞かせください。
月刊老年チュウゴシさんは無神論者のようにお見受けしますが、この問いについてどのようにお考えでしょうか?

話の流れの一部だけを抽出してしまい恐縮ですが、お時間のあるときによろしくお願いします。

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