【謝罪】皆さんに伝えたいことがあります
いつも「毎週土曜ナチュラルのオススメ作品のコーナー」をご愛読いただきありがとうございます。
編集長のナチュラルが文娯両道にてこずってしまった結果、休載という結果になってしまったことにつきまして
毎週の更新を楽しみにしていただいていた読者の方々に深くお詫び申し上げますとともに、今後ともお引き立てを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
再開の目途は8月頃とのことですが、このまま1ヵ月も放置していると成り行きで富樫化してしまう恐れがございますため
代打更新という形で圧力をかけていこうと思います。
というわけで
本日ご紹介する作品はこちらになります。
ニューヨークで写真家として活動している黒人のクリスは、週末に恋人の白人女性ローズの実家に招かれる。
歓待を受けるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚え、さらに庭を走り去る管理人や窓に映った自分を凝視する家政婦に驚かされる。
翌日、パーティーに出席した彼は白人ばかりの中で一人の黒人を見つける。古風な格好をした彼を撮影すると、相手は鼻血を出しながら、すさまじい勢いでクリスに詰め寄り……
ネタバレ無しのざっくり紹介
スキンカラーによる人種差別をテーマにしたサイコスリラー映画。
黒人差別がどんなものなのか、われわれ日本人は日常生活でそういうシーンにあまり遭遇しないのでいまいちピンとこないかもしれないけど、この作品は差別に関する「空気感」の表現がめちゃくちゃ秀でていると感じました。
もちろん私自身がその差別に疎い日本人であり、なおかつこの映画はフィクションでもあるので
内容が「リアル」なのかどうかは分かりません。ただ「リアリティ」はすげぇ感じました。
例えば白人が黒人に対して「きみの骨格や筋肉は素晴らしいね」という言葉を述べた場合
このセリフ自体は真っ当でむしろ肯定的なことを言ってるんだけど、いや・・・こいつ黒人に対する皮肉や嫌味で言ってる可能性もあるんじゃね?みたいな違和感がどうしても出てきてしまう。
実際にそういうシーンを見せられるとすげぇ不気味に感じてしまう。
言う側も黒人だったら、あるいは言われる側も白人だったら、全く同じセリフでも特に違和感はなかったはず。
差別的な要素が一切ない会話シーンでさえ、肌の色が違うだけで受ける印象が大きく変わってしまう。
自分の中にある、自分でも気付けていなかった差別意識を表層に浮上させられてしまったような・・・
そういう「ギスギスした気まずい空気」をめっちゃうまく表現してます。
かなり独特なサイコスリラー演出だと思います。
終盤以降は王道のサイコスリラー演出を交えつつ色んな伏線を回収していく感じです。
話のたたみ方はちょっとだけ強引かもしれない。
マンガワンで映画を見ることはできませんが
マンガワンは定期的に期間限定で他誌のマンガを全巻掲載してくれるらしいので、神作との出会いは期待できるらしいです。
ナチュラルはそのマンガアプリで何作か当たりと出会ったことでいま学業に苦戦しているらしいです。
何事もなかったかのように快く試験の結果を聞ける日を心待ちにしております。