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オススメコーナー / 62

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詠み人知らず 2021/05/20 (木) 14:37:58

紹介してもらえなかったら一生知る機会なかったかもな、って作品のシェアは特に嬉しいぜ。
というわけで俺のほうからもマイナーな佳作を1つ。


Amazon.co.jp: 老人Zを観る | Prime Video
自動看護ロボ vs 戦闘用ロボ!大友&江口がクリエイトする、リアルかつユーモラスなSFアクション!!厚生省が発表した老人介護全自動ベット・Z-001号機。画期的なその機械のモニターに、看護学生の晴子が世話していた高沢老人が選ばれる。機械に世話されている彼を痛々しく感じる晴子だが、ある時学校のパソコンを埋めつくす「HARUKO」の文字を発見し、高沢老人の元に急ぐ。だがその時、Zが暴走し始めた!(C)1991 TOKYO THEATERS CO., INC/KADOKAWA SHOTEN PUBLISHING CO., LTD/MOVIC CO., LTD/tv asahi/Aniplex Inc.
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AKIRA完結後に公開された大友克洋の作品。
俺が生まれて初めて「SFという概念に触れた作品」かもしれない。

子供のころガンダムのプラモで遊んだりしてたし、そのガンダムもSFに含まれてはいるんだろうけど
当時の俺はまだSFという言葉すら知らなかった。SFという概念を知らなかった。
ガンダムについて「機械・メカ」くらいの認識しか持ってなかった。
言ってしまえば掃除機と同じカテゴリ。

そんな折に、テレビでこの作品が放送されてるのを偶然見ることになった。
「何だこれ?よく分からん・・・でもなんかスゲェ!」って感じの衝撃を受けた記憶が残ってる。
今まで自分の中に無かった概念が新規でインストールされる瞬間の衝撃って、その人の価値観や好みの型を作っちゃうほど強烈なのかもしれないな~と今になって思います。
(それだけに思い出補正が効きすぎてる可能性もある・・・)


内容としては「AKIRAと同じ味」です。
世界観や設定は全然違う、関連性のない全く別の物語なんだけど、同じ味がします。

90年代の作品にもかかわらず老人介護や過剰ともいえる延命医療などの問題にスポット当ててるのもスゲェし
AKIRAでは2020年ネオ東京オリンピックが「テツオ禍」で延期になってしまうなど
大友克洋は預言者か未来人のどちらかだと思う。

IT革命が起こる直前くらいに作られたSF作品って良作が多い気がする。
パソコンやインターネットの技術的限界点がまだまだ未知数で、自由に想像し放題だったからかもしれない。

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