神坂シヅキ:天使ラーメン
2019/12/31 (火) 23:34:01
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「(えらく順調やな……それにこの妙な魔力、何か使いおったか?)」
ガツガツとレビヤタン以下略を掻き込み続けるアルメアを傍目に、四杯目のジョッキと激辛味噌ラーメンの器を空にする。
「(……ま、見栄のために全力尽くすのは嫌いやないけど)」
時間を確認する。年の終わりまであと30分になろうとしていた。
本来ならばもう家に戻って休もうかと思っていた、が……。
「……あー、おっちゃん、アイス頼むわ、抹茶。あとウーロンハイも」
なんとなく、普段はめったに頼まないスイーツを頼んでしまう。勿論甘さは控えめだが。
……隣でもくもくとラーメンを食べているハルナを待つというのが半分、その更に隣で無謀な戦いに全力で挑むアルメアを観察したいという欲が半分であった。
「……なんか、今年は妙な年末やなぁ」
アイスの微かな砂糖の風味に拒絶反応を示す身体をアルコールで抑え込みながら、そんな事をぼそりと呟いた。
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