7/27 S9
PC達はレイヴンガード卿と会うため、上流地区へ行く。
町の象徴であるバルターズゲートや高層建築物、チリ一つない路地などを横目に、市庁舎であるハイホールに向かう。
衛兵にマザーから紹介状を見せたところ、訝しがられながらも、ハイホールの中に入る。
来賓室で居心地の悪さを感じながら待つとこ数分、レイヴンガードが現れる。
レイヴンガードは大侯爵の名にふさわしく、高潔な人物のようだ。
安心する冒険者たちは、いざないの笛を侯爵に託す。
レイヴンガードは冒険者たちに依頼があると切り出す。
傘下の燃える拳団があるのに、なぜ自分たちが必要なのかと不思議に思う一行だったが、侯爵と懇意になることは悪くないことだと思い、受諾する。
曰く、邪教徒の集団”死せる三者”に不穏な動きがあるとのこと。
かなり大規模なもので、BGの中に大量の武器や儀式用具が運び込まれているようだ。
燃える拳団だけでは対処することが難しいため、力になってくれる冒険者をかき集めているようだ。
まず最初に、密輸船”踊るホオジロザメ”号の臨検を手助けをすることになった。
一人頭100gpの前金を受け取る。
成功報酬も用意しているといわれ、張り切る一行。
次の日の朝、冒険者たちは燃える拳団と共同で密輸船の臨検を行う。
見逃すように賄賂を燃える拳団に渡す船員とそれを恥ずかしげもなく受け取る団員を目撃する。
レイヴンガードの憂慮は正しかったと確信し、もうすでに邪教徒達の襲撃の準備はかなり進んでるものだと推測する。
しかし、賄賂を渡しても、今回は見逃してくれないことに気付いた船員たちは、強行突破を行おうと襲ってくる。
勝利し安堵したのもつかの間、BGの数か所で火の手が上がっていることに気付く。
襲撃はすでに始まってしまった。
少しでも被害を減らすため、冒険者たちは現場に急行するのだった。
次回に続く。
8/3 S10
”死せる三者”の襲撃で燃えるバルダーズゲートを背に、冒険者たちが駆ける。
近くの騒動の中心の路地裏に近づくと、スケルトンやスペクターを率いるネクロマンサーの集団がいた。
住人を殺害し、ネクロマンスの材料にしようとしているのだ。
そんなことをさせるわけにはいかない!
凶行を止めるため、冒険者たちは武器を抜いた。
勝利した一行。
手傷を負い、疲労もたまってきたが、まだ休むわけにはいかない。
逃げてくる住人たちをかき分け、次の現場に向かう。
憩いの泉の噴水周辺には、血を流した住人が何人も倒れていた。
その中でナイフを持って、高らかに殺戮の神”ベハル”に祈りをささげている集団がいる。
冒険者たちは、奇襲を仕掛けた!
危なげなく勝利した面々だったが、さすがにこれ以上は危険だと思い休憩する。
憩いの泉の噴水は露店が連なっており、襲撃される前の状態のまま食材が並んでいた。
食材をありがたく使わせてもらい、軽く食事をした。
一息付けた一行は、これまでで一番大きな争乱のもとへ駆けていく。
橋のたもとには、”死せる三者”の混成部隊がいた。
教義を怒鳴り、信者になるようBGの住民に勧誘、いや脅迫している。
自分勝手な論理を歌い上げる狂信者たちをこれ以上野放しにはできない。
戦闘開始だ!
次のセッションに続く。
8/10 S11
橋の上での狂信者との戦闘からスタート。
危なげなく勝利。
下層地区でも火の手が上がっていることに気付き、急行する。
下層地区での戦闘。
今日一番の人数の敵と接敵。
連戦の疲れもたまり精彩を欠く冒険者一行。
敵の魂使いのファイアーボールがさく裂し、レイ・メイが一時戦闘不能になり窮地に陥る。
しかし、ウーラの機転と一行の奮戦により、戦線を立て直した。
満身創痍ながらも反撃開始だ。
次のセッションに続く
ブライアントはポーションを一つ消費
8/24 S12
次回ラウンド3 黒籠手のターンから
リーヴズ→ブライアントにポーション一個譲渡
下層地区での戦闘の最中からスタート。
満身創痍でスペルを唱える集中力も消えかけていた冒険者一行だったが、それは敵も同じ。
初級呪文や単純な武器攻撃などで確実に敵を減らしていく。
しかしながら、敵の首領の魂使いはしぶとい。
手練れのファイターとバーバリアンに切りかかられながらも、返す刀でバーニングハンズを浴びせかける。
炎を浴びせられながらも繰り出したバーバリアンの渾身の一撃が魂使いの体にめり込んだ。
「ぐ…は…!」魂使いの断末魔の声がか細く響いた。
「はぁ…はぁ…!」ブライアントは全身傷と火傷を負い、息を切らせた。
「一回彼岸が見えましたよ…」と崩れ落ちるレイメイ。
リーヴズが「これ以上はもう戦えんぞ…」とこぼしながら、町の様子を見渡した。
煙の勢いが先ほどまでとは違って少し弱まり、怒号も心なしか聞こえてくる量が減ったようだ。
「どうやら大勢は決したようですね…」とかすかに微笑みながらウーラが言った。
BG防衛線は町の防衛隊の勝利で収束に向かっている。
冒険者一行は這うように民家の軒先に集まり、勝利の余韻に浸ったのだった。
とその時、「伝令ー!伝令ー!」と燃える拳団の兵士が走りこんできた。
「残党がクリフサイド墓地に立てこもり、戦線を立て直している模様!」
「残党は手ごわく、拳団では歯が立ちませんでした」
「あなたたちに対処を頼むとレイヴンガード卿からの命令です!」
「……」激戦の後だったのでまだ自分たちに戦える力があるのかと少しの間逡巡した冒険者一行。
だが…
「行こう。事態は一刻を争うようだ。なにより、この時のための遊撃部隊だろう?」
とリーヴズが皆に問いかけると、一人また一人と武器を担ぎ、クリフサイド墓地に向かう伝令の後についていくのだった。
クリフサイド墓地についた冒険者一行は物陰に隠れながら、残党の勢力を確認していた。
その中に今まで感じたことがないほどの禍々しい雰囲気をまとった二人組がいた。
死闘になると覚悟し、武器を握り締める。
レイメイのシャターで戦闘の火ぶたは切って落とされた。
奇襲が功を奏し、順調に敵の数をへらす。
しかし二人組の一人、ベハルの髑髏王が叫び吶喊してきた!
「血ィィを流せェェ!!」
「させるか!」ブライアントのロングソードが完璧にわきに突き刺さり大動脈を切りさいた。
と思った次の瞬間、暗黒のオーラが噴き出て剣を押しとどめた!
「なにっ!」驚く前衛をしり目に、後衛の目の前に躍り出た髑髏王は、ウーラを凝視した。
「ぐっ…!」いつもの微笑みが消え、だらしなく口元を弛緩させるウーラ。
その刹那、髑髏王の二本のダガーがウーラの胸元に突き刺さる。
音もなく地面に崩れ落ちる。
「ウーラ!」サタディがウーラのそばに駆け寄るが、追撃の一撃を髑髏王が繰り出す。
「ガイディングボルト!」リーヴズの光の矢が髑髏王に突き刺さり、攻撃を押しとどめた
そのコンマ数秒の間、サタディの治癒魔法がウーラを死の淵から引き戻した。
次回に続く!