喝采する人々、ヘルライダー隊も見えない霧の向こうにいるらしく勝利を称える声がする。
ザリエルは降り立ち、一行の活躍をほめたたえ、そして労った。
そして、世界が止まった。
動きの止まった世界で、ザリエルとルールーだけが一行と対峙していた。
ルールーに口々に呼びかける冒険者達に対し
「全てを思い出したんだ。そして、ここは君達の魂を試すための世界」と言った。
ザリエルは、自らのアイディルグレンを救えなかった真実の歴史を悔い、
『全てを捨てて悪と戦う覚悟』があれば救えたかもしれなかった、と嘆く。
そして、冒険者一人一人に対し、
『命、魂…あらゆる全てを投げうってでも、悪と戦い、無力な人々を救う覚悟があるか?』と問うのだった。
そんな中オルガはただ一人問いを免れる。 彼女の魂はザリエルの欠片、ゆえに自らには問う事は出来なかった。
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