5回目
学習者は、時間と機会があれば複数の教室に通っています。働きながら日本語を学ぶ機会を求めています。言語権の保障が未整備な面がある日本では、必要なアイディアでしょう。ときどき勘違いした日本のボランティアの方が、「学びたければ日本語学校へいけばいいのに・・・。私達は楽しくおしゃべりしたいだけなのに・・・。」という発言をしますが、これは、人権尊重や平等な多文化共生社会を考えると、不適切と言わなければなりません。
つくばみらい市在住のALTのHさんは、火曜日の夜間は取手市戸頭教室に参加しています。水曜日は、守谷市の日本語講座に出席します。木曜日は千葉県柏市の日本語教室に参加しています。可能な範囲で、広範囲にボランティアの日本語教室を活用しています。各地域のボランティア日本語教室は講習会などで連携していますが、講師の陣容も教授方法も必ずしも同じではありません。各地域の特色と蓄積や伝統があります。その違いを楽しみながら利用している賢い学習者なのではないでしょうか。各教室の特性や良さを単純に比較はできません。このことを自覚して、相互にリスペクトと連携の気持ちをもって、地域のボランティアをしていくことが大切ではないでしょうか。
学習者は、私たちの気づかないこと、知らないことを知っている人格ある存在なのではないでしょうか。
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