マジカルドロー本制作計画掲示板

ショートショート作り部

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ネタ部膨らませ部に似てますが、
ショートショートという、星新一で有名な短い小説を作ったら面白かろう。という部屋です。
ネタの核心だけ発表してもいいですし、しっかり全部描いてもいいです。
ショートショートとはどう言うものかというと、せいぜい数ページから長くて10数ページくらいの長さで、
気の効いた、皮肉なオチのある小説って感じです。

名前なし
作成: 2021/01/22 (金) 18:35:51
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1

生まれてこのかた徹底的に風邪予防をしてきた男
風邪を引かずに生きてきた
ある日、ちょっと手を洗うのを忘れただけで
全ての風邪をひいて死ぬ (男には抵抗力が一切つちかわれていなかった。いわゆる過保護への皮肉)

2

脱石油に急速に転換する世界 オイルマネーにどっぷり浴してきた中東は一気に窮地にたつ・・・・・
かと思われたが、どうも様子がちがう。相変わらずその暮らしぶりは贅沢そのもの、むしろいっそう肥えている。
なぜか・・・?世界は太陽光の電力に切り替えたが、その発電基盤は砂漠地帯にあり、すなわち中東にあった。
さらに、世界の発電設備はオイルマネーにより先手を打って買い占められていた。石油も消費が終わったわけではない。
よって、産油国は以前よりさらに儲かっていくだけであった・・・・・・・・・・・・・・・・・おわり

3

ある作家Aが匿名で、二次創作を廃止するべきだと主張する。理由はポルノに利用されるのが嫌だから。
それに対し廃止否定派は「嫌なら作家Aは名前を公表して、自分の作品については二次創作禁止といえばいい、
そうすれば作家Aも、その他の一般も損をしないではないか。作家Aが匿名で主張するのが悪い」と主張した。

あるところに作家Bがいた。Bは名前を公表し、二次創作を非難した。すると廃止否定派の中から、「二次創作にして
有名にしてやったのに恩知らずであり、作家の資格のないやつだ」と主張するものがあらわれ。
作家Bの販売している電子書籍のレビューにデタラメな低評価をつけるものが大勢あらわれた。
さらに作家BのSNSは廃止否定派の攻撃で凍結した。
作家Bは炎上した作家として世間に見下され、作家として死んだ。

廃止否定派は自ら、作家Aが「匿名で主張した意味」を証明したのだった・・・・・・・・・・。おわり

4

ある日、男Kは、海で魚をモリで突いてとった。
すると地元の漁師がKを恫喝し、警察に突き出した。海は地元漁師が代々管理してきたもので
魚を取る権利は漁師組合にあり、それ以外の人間のモリ漁は海洋資源の横領で違反であるとの主張であった。
Kは罰金を払い犯罪者に認定された。
一方で、海の中。魚たちの会話。
海の底には大量の壊れて放置されたカニカゴという罠があり、それによって何百万匹のカニや魚が無意味に死んだ。
また海底に引っかかった魚網も、針も魚を傷つけてころした。
漁師は漁をするとき、稚魚をとらないように網目の大きさを調整していたが、引き上げられたアミからすり抜けた魚はすべて死んだ。すりぬけなかった魚もザコであると判断されれば
捨てられて死んだ。
魚たちが言うには 漁師こそは代々海を汚し魚を虐殺してきたものである・・・と
・・・・・・・・おわり

5
名前なし 2021/01/27 (水) 11:53:00 修正

「新興宗教はカルト(悪しき集団)」だと世間の人間は言った。

「では、旧来の宗教はカルトではないのか?」と新興宗教信者は言った。宗教の名のもとに古代から今に至るまで幾多の不公正がなされているのを知らぬのか?というのである

「では政治はカルトではないのか?」と伝統宗教の宗教家は言った。政治こそ民衆を広く騙し、惑わしているではないか?
というのである

「では、愚昧な民衆はカルトではないのか?」と政治家は言った。大衆の知能というのは思っている以上に低いものである。
そのような人間が自分自身の考えだけが正しいという「自分教」になれば、それこそ悪しき結果を生む。だから
政治で導いてやるべきだ、というのである。

そしてまた「新興宗教はカルト!」と「世間の人間」は言った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・終

6

動物園のオラウータンは思った。
何故あの二本足で歩くサルは、毎日毎日ここに来ては、額に汗して朝から晩まで何やら作業をし、疲れた様子で出て行き、
彼らの巣だと思われる箱に帰っては、またココに帰ってくるのだろう。それも老人になるまでずっと続けている。
そうしなければならない事情でもあるのだろうか。
それにしても
なんという自由のない、みじめな、閉じ込められた動物だろうか・・・・・・・・・・・・・・・・と。

7

あるところに金の全くない男がいた。外は寒いのに、住むところも食うものもなくなった。
そこで男は、ニセ金をつくった。「これも生きるためだ」

しかしニセ金を使ったら、あっさりばれて、逮捕された。この国ではニセ金つくりは、即刑務所行きである。
男は刑務所に入った。
ところが男は慣れた様子で刑務所に入っていった。「やれやれ上手くいった」
刑務所では、食事と住居が割り当てられ、生きるのには困らないことを男は知っていた。

だから男は「生きるために」、すぐに刑務所に入れる「ニセ金作り」をやったのだった

8

面白い…

9

・・・・・?ここはどこだ
暗い。なにかに閉じ込められている。
おれは さて 今まで何をしていたんだっけ?色々なところに行った気がする。
森や・・・ヒノキの匂いに覚えがある。
ゆずの事も覚えている、ゆずの味噌汁でも飲んだんだっけ?
でも、日本とは全くちがう、オリエンタルな匂いもかいだはずだ。

・・・・うお!何かが俺を持ち上げた!あ!俺を閉じ込めていた物が壊れた!
怪物が俺を引っ張り出したぞ。
ここは・・・何だ 風呂だ!俺を風呂にいれようってのか?!
まあいいけど、おれも風呂に入ってくつろぎたかったしな。う~~~~ん ごくらくごくらく。

・・・・・・・ん?お・・・おれの体からシュウシュウ音がする。泡が出ている。

おれが 溶けていく そうか思い出した おれは 花王の バブだった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

12

生きていないものの視点から考えるお話!面白いです😊

10

ラーメン屋。
おばちゃん「へいおまち!」

おとこ「へいおまちっておばちゃん。指がスープにバッチリ入ってるよ!」

おばちゃん「おきゃくさん!ラーメンってのは指どころじゃなく、ニワトリの足がぶつ切りになったのが大量に入っていて
さらにブタの足も、骨も、頭の骨だって入ってて、しかもそれをこれでもかって程、煮込んでるのよ!
いまさら人間の指一本浸かったくらいなんでもないさ!」

11

神「エデンの園の中央にある木から食べてはならぬ」
人「なぜですか」
神「なぜもクソもあるか。食ったら信仰不足ってことだよ。信仰の足りないものは死なす」
人「はあ・・・」

悪魔「人よ、園の木から知恵の実をたべなさい。知恵を、知識を得るのです」
人「しかし神が禁じています」
悪魔「神の奴隷として生き、無知なハダカの赤子として永遠に生き続ける。
それが「人生」というものだとあなたが考えるならば、それでいいでしょう。
私としては、そんなものは人生じゃないと思いますがね」

13

地下室。浮世を離れて実験室に閉じこもったハカセと助手がいた。
食料は植物工場や培養肉などで足りていた。電気エネルギーは地熱、太陽光などから変換した。
博士助手は、人工知能コンピューターによる短い物語の制作の研究をしていた。
機械に物語をつくらせる研究だ。

ハカセ「ついに研究がかんせいしたぞ」ハカセがプリンターから出てきた紙をみて言った。
助手「よませてください」助手は読む

(ここで、劇中劇で、気の効いたショートショートが読まれる。機械が書いたという設定の物語)
助手「すごい ちゃんと話になってますよ」
ハカセ「これを賞に応募しよう。毎月やっている小説雑誌のショートストーリー部門にじゃ」
助手「人間が書いた、と言う事にして応募しましょう。あとで機械が書いたんだと世間が知ったら、みんなビックリ仰天しますよ!そうなれば愉快でしょう」
後日。その物語はなんと賞をとった。博士たちは地下に送られてきた雑誌でそれを知りたいへん喜んだ。

一方、地上。
人工知能A「この雑誌の小話、よんだ?」
人工知能B「よんだ。この雑誌も最近 質が落ちてきたかとおもったけど、アレはまあまあいいかな」
人工知能C「編集長がかわったんだよ。あそこの編集長のAIはもう古くなってたから、最近新しい人工知能に変わったのさ、やっぱり選者は最新のAIに限る」
人工知能d「これ 人間が書いたんだって?まだ人間って存在していたんだな?もうだいぶ昔に絶滅したって話だけど」
人工知能E「マジで?!これ人間が書いたのか」
人工知能A「ニンゲンが書いたにしては、オモシロイじゃん!」

・・・・・おわり・・・・・