マジカルドロー本制作計画掲示板

ショートショート作り部 / 13

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地下室。浮世を離れて実験室に閉じこもったハカセと助手がいた。
食料は植物工場や培養肉などで足りていた。電気エネルギーは地熱、太陽光などから変換した。
博士助手は、人工知能コンピューターによる短い物語の制作の研究をしていた。
機械に物語をつくらせる研究だ。

ハカセ「ついに研究がかんせいしたぞ」ハカセがプリンターから出てきた紙をみて言った。
助手「よませてください」助手は読む

(ここで、劇中劇で、気の効いたショートショートが読まれる。機械が書いたという設定の物語)
助手「すごい ちゃんと話になってますよ」
ハカセ「これを賞に応募しよう。毎月やっている小説雑誌のショートストーリー部門にじゃ」
助手「人間が書いた、と言う事にして応募しましょう。あとで機械が書いたんだと世間が知ったら、みんなビックリ仰天しますよ!そうなれば愉快でしょう」
後日。その物語はなんと賞をとった。博士たちは地下に送られてきた雑誌でそれを知りたいへん喜んだ。

一方、地上。
人工知能A「この雑誌の小話、よんだ?」
人工知能B「よんだ。この雑誌も最近 質が落ちてきたかとおもったけど、アレはまあまあいいかな」
人工知能C「編集長がかわったんだよ。あそこの編集長のAIはもう古くなってたから、最近新しい人工知能に変わったのさ、やっぱり選者は最新のAIに限る」
人工知能d「これ 人間が書いたんだって?まだ人間って存在していたんだな?もうだいぶ昔に絶滅したって話だけど」
人工知能E「マジで?!これ人間が書いたのか」
人工知能A「ニンゲンが書いたにしては、オモシロイじゃん!」

・・・・・おわり・・・・・

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