P23演技に入る直前に行うターンに決まりはありませんが、多くはハーフ・リバース・キューバン・エイトが行われています。
ここで特に注意して欲しいのが「抜けのピッチ方向」です。
リボン図を見れば分かりますが、大抵の場合頭下げのままになっています。
競技会となると、人の目による判断になるので精度に微妙な点もありますが、だからと言って故意に頭を下げた姿勢や航跡が良いという訳では無いと思います。
十分に気をつけてみてください。
航跡の証拠が残らない昔なら何とでも言えましたが、今や、みんな明らかになる時代なのです。
今月の26日には九州でF3A研究会が開かれたり、その後も各地区で同様の事が行わます。
九州では昨年、フライトコーチが使われていましたが、今回もその予定があるそうなので、水平飛行の確認などに利用されるのか、ちょっと期待しているところです。
中部地区
関西地区
東北地区では、5月28日にパターンの講習会と飛行会が行われます。
「2023年東北F3A講習会兼スタント競技大会」要項
今日は全国的に強風の様ですね。
フライトに行けないので、ちょっとターンの様子を纏めてみました。
P23の直前ですが、どんな感じの進入をしているかが良く分かります。
基本ルールに「15°につき1点減点」というのがあって、今は0.5点も使うので、ピッチのズレによる減点は、
7.5°までが0.5点の減点、7.5°〜15°までが1点の減点という事になります。
時計の長針の5分が30°です。(2点の減点)
1分なら6°(0.5点の減点)
2分なら12°(1点の減点)
動画の中の0:35〜のロールで、特に高度に注目してみてください。
前出の画像にある様な進入飛行と同じ感じがしませんか。
このフライト自体は演技ではないので、何でも構わないのですが、もしパターンの演技であったなら高度変化も審査対象になります。
単純な演技で滑らかさだけに気を取られ、それが癖になってしまわない様に気をつける必要があります。
これは、フライヤーと観客、両方に言える事です。
話が逸れますが、こちらは別の、ヨーロッパ、トップクラスの選手のフライトです。
普段からこれくらい正確に飛んでいるんですね。
このクラスになるとアンノウン演技で勝敗が決まってしまうとも言えるので、フライトコーチを使ってどうのこうのというレベルの戦いではなくなってしまうのかもしれません。
逆を言うと、これくらい飛ばせない場合は、フライトコーチで基本をしっかり身につける事が必要という事です。
この自由フライト自体に全く問題は無く、こんな事に利用して動画制作者さんには申し訳ないのですが、1:40と1:55の高度差に注目してみてください。