仏教のお話

03-2-1 無量義経

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「無量の教えは、一つの真理をもとに説かれる」という教えが説かれています。

ダルマ太郎
作成: 2023/09/08 (金) 18:38:38
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ダルマ太郎 2023/09/13 (水) 19:00:43

無量義経徳行品第一

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ダルマ太郎 2023/09/13 (水) 19:02:04 修正 >> 1

無量義経徳行品第一の経文

是の如きを我聞きき。一時、仏、王舎城・耆闍崛山の中に住したまい、大比丘衆万二千人と倶なりき。菩薩摩訶薩八万人あり。天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽あり。諸の比丘・比丘尼及び優婆塞・優婆夷も倶なり。大転輪王・小転輪王・金輪・銀輪・諸輪の王・国王・王子・国臣・国民・国士・国女・国大長者、各眷属百千万数にして自ら圍遶せると、仏所に来詣して頭面に足を礼し、遶ること百千匝して、香を焼き華を散じ、種々に供養すること已って、退いて一面に坐す。

其の菩薩の名を、文殊師利法王子・大威徳蔵法王子・無憂蔵法王子・大弁蔵法王子・弥勒菩薩・導首菩薩・薬王菩薩・薬上菩薩・華幢菩薩・華光幢菩薩・陀羅尼自在王菩薩・観世音菩薩・大勢至菩薩・常精進菩薩・宝印首菩薩・宝積菩薩・宝杖菩薩・越三界菩薩・毘摩跋羅菩薩・香象菩薩・大香象菩薩・師子吼王菩薩・師子遊戯世菩薩・師子奮迅菩薩・師子精進菩薩・勇鋭力菩薩・師子威猛伏菩薩・荘厳菩薩・大荘厳菩薩という。

是の如き等の菩薩摩訶薩八万人と倶なり。是の諸の菩薩、皆是れ法身の大士ならざることなし。戒・定・慧・解脱・解脱知見の成就せる所なり。其の心禅寂にして、常に三昧に在って、恬安憺泊に無為無欲なり。顛倒乱想、復入ることを得ず。静寂清澄に志玄虚漠なり。之を守って動ぜざること億百千劫、無量の法門悉く現在前せり。大智慧を得て諸法を通達し、性相の真実を暁了し分別するに、有無・長短、明現顕白なり。

又善く諸の根性欲を知り、陀羅尼・無碍弁才を以て、諸仏の転法輪、随順して能く転ず。微渧先ず堕ちて以て欲塵を淹し、涅槃の門を開き解脱の風を扇いで世の悩熱をき法の清涼を致す。次に甚深の十二因縁を降らして、用て無明・老・病・死等の猛盛熾然なる苦聚の日光に灑ぎ、爾して乃ち洪に無上の大乗を注いで、衆生の諸有の善根を潤漬し、善の種子を布いて功徳の田に遍じ、普く一切をして菩提の萌を発さしむ。智慧の日月方便の時節、大乗の事業を扶蔬増長して、衆をして疾く阿耨多羅三藐三菩提を成じ、常住の快楽、微妙真実に、無量の大悲、苦の衆生を救わしむ。是れ諸の衆生の真善知識、是れ諸の衆生の大良福田、是れ諸の衆生の請せざるの師、是れ諸の衆生の安穏の楽処・救処・護処・大依止処なり。処処に衆生の為に大良導師・大導師と作る。能く衆生の盲いたるが為には而も眼目を作し、聾・劓・唖の者には耳・鼻・舌を作し、諸根毀欠せるをば能く具足せしめ、顛狂荒乱なるには大正念を作さしむ。船師・大船師なり、群生を運載し、生死の河を度して涅槃の岸に置く。医王・大医王なり、病相を分別し薬性を暁了して、病に随って薬を授け、衆をして薬を服せしむ。調御・大調御なり、諸の放逸の行なし。猶お象馬師の能く調うるに調わざることなく、師子の勇猛なる、威、衆獣を伏して沮壊すべきこと難きがごとし。

菩薩の諸波羅蜜に遊戯し、如来の地に於て堅固にして動ぜず、願力に安住して広く仏国を浄め、久しからずして阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得べし是の諸の菩薩摩訶薩皆斯の如き不思議の徳あり。

其の比丘の名を、大智舎利弗・神通目揵連・慧命須菩提・摩訶迦旃延・弥多羅尼子・富楼那・阿若憍陳如等・天眼阿那律・持律優婆離・侍者阿難・仏子羅雲・優波難佗・離波多・劫賓那・薄拘羅・阿周陀・莎伽陀・頭陀大迦葉・優楼頻螺迦葉・伽耶迦葉・那提迦葉という。是の如き等の比丘万二千人あり。皆阿羅漢にして、諸の結漏を尽くして復縛著なく、真正解脱なり。

爾の時に大荘厳菩薩摩訶薩、遍く衆の坐して各定意なるを観じ已って、衆中の八万の菩薩摩訶薩と倶に、座より而も起って仏所に来詣し、頭面に足を礼し繞ること百千匝して、天華・天香を焼散し、天衣・天瓔珞・天無価宝珠、上空の中より旋転して来下し、四面に雲のごとく集って而も仏に献る。天厨・天鉢器に天百味充満盈溢せる、色を見香を聞ぐに自然に飽足す。天幢・天旛・天軒蓋・天妙楽具処処に安置し、天の伎楽を作して仏を娯楽せしめたてまつり、即ち前んで胡跪し合掌し、一心に倶共に声を同じゅうして、偈を説いて讃めて言さく。