仏道の『阿頼耶識システム』

非空それは真如(無為)の世界 / 20

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法介 2024/04/08 (月) 08:52:04 修正

また、『御義口伝』では「一大事因縁」を次のように説明されておられます。

又云く一とは中諦・大とは空諦・事とは仮諦のことであり、この円融の三諦は何物ぞというと南無妙法蓮華経是なのです

応身として現れたお釈迦様が、報身の一念三千の法門を説いて衆生を仏界(法身)へと入らせるといった悟りの面で空・仮・中が開かれて、体(如是体)を中心に十如是が展開され中諦の一念三千が応身・報身・法身として凡夫の一身に顕れて三身即一身の本仏となります

また、『一念三千法門』ではこのように申されております。

百界と顕れたる色相は皆総て仮の義なれば仮諦の一なり 千如は総て空の義なれば空諦の一なり 三千世間は総じて法身の義なれば中道の一なり、法門多しと雖も但三諦なり此の三諦を三身如来とも三徳究竟とも申すなり

色相の真理が顕れた世界が仮諦の一念三千(応身如来)で、それによって起こる心の変化が空諦の一念三千(報身如来)で、それを以て何かしらを覚る境地を中諦の一念三千(法身如来)であると。

仏〟と言うのは人間が言葉で定義づけした概念す。

如来〟とはその仏という概念から完全に離れた存在です。これを空の理念では〝非空〟と言います

>> 9←ここで言っている空の四義の中の最も難解な空の理解となります。

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