ふとサイドストーリーを見返した時に、3-3の挿絵がworldモードのチャプター4情景と同一であることが気になったのでそれについて考察してみたのですが、結論から言えばアーケアに映る記憶の中の世界(以下、記憶世界)での出来事であるはずの情景をそのまま使っているチャプター4「眠れる残響」はArcaea世界の過去の姿と考えられました。まずworldモードについて言えば、チャプター1情景は光と対立が旅してきたであろう場所、チャプター2情景はエトとルナがいるであろう場所、チャプター3情景は光と対立が出会った場所、チャプター5情景は光と対立が戦って空が崩れだした場所とどれもArcaea世界にいる人物がいる(いた)場所が揃う中で、チャプター4情景だけはドノヴァンやその知り合いが世界創造の話題を出したり退屈しのぎで世界を創ろうとするような記憶世界の光景(3-3挿絵)と同一であり、他のサイドストーリーではこういう挿絵はないことも相まってかなり浮いているように見えます。しかし、人工の世界はガラス製なんてものではなく今は不毛な模型にすぎないとドノヴァンが言っており世界創造が行き詰まってないことから、記憶世界としてはサヤがラヴィニアとして入り込んだ時点よりも後の方で世界を創る技術が実用段階まで進展し、それに加えてラヴィニア(サヤ)が3-2にて開けようとしてやめた正門がある部屋のシャンデリア近くで漂っており、他の記憶世界では見当たらない「(ラヴィニア達がいた)世界の何処かの今の風景を見せる硝子片」が今のArcaea世界でいう「何処の世界の誰かの記憶として風景を見せる、辺り一面に漂っているアーケア」に該当するのであれば、退屈しのぎのために世界を創りそこでの出来事を誰かの記憶としてアーケアに映し出すようになったのが今のArcaea世界に繋がり、従ってそのような記憶世界での情景をもつチャプター4は他チャプターと同様にArcaea世界の場所になると考えられ、worldモードの一貫性から外れなくなると見ました。
光が今後どうなるか以外で考察すること自体が初めてな上にそれを文章に起こすことも初めてなので、無理やりな解釈を展開した挙句文章もごちゃごちゃかつ長文になってしまった気しかしませんがご容赦下さい…
蛇足になるかもしれませんが、これについての考察が増えたので付け足します。
他のAbsolute Reasonパック曲のアートワーク画像に描かれたキャラは揃って目が一つしか開いていない(ただの目瞑り、真横からのアングル、前髪による目隠れも含む)点で、クトゥルフ神話に出てくる旧支配者シアエガが一つ目であることに通じており、これらをクリアしながらサヤのストーリーを解禁していくという点でピンと来たのですが、 作中でサヤが訪れた世界が本当に世界をいくつも創造するというのであれば、ラヴィニア達がいた世界(以下、眠れる残響というチャプター名をとって残響世界と呼ぶ)にいる人類は世界を意のままにいくつも作り意のままに動かせるようになっている、つまり数多の世界の支配者になっている世界といえます。そして何らかの理由で残響世界が滅んだことで残響世界にいた支配者も過去のもの、つまり旧支配者となったという経緯の表れではないかと考えられました(滅び方については>51の方が言うような天罰以外にも、arcaeaから少し離れてしまいますがアニメ版エヴァで使徒イロウルが出てきた回で言われた「進化の終着点こそ死」のように、ラヴィニア達がいる館の外の機械群や3-3の花吹雪っぽいものみたいに残響世界を改造しまくった結果自壊したという可能性も思い浮かびますが、いずれにしても技術発展の末に滅亡するといえます)。
また、9-5にてラグランジュがアーケア世界について「本当に考えなしに作られたモノ」「弱い心の持ち主を匿う安全基地として作られた」と言及していますが、3-4の「退屈しのぎに世界をまるごと一つ作る…ね」という、残響世界への言及と見てとれるサヤのセリフに照らし合わせると、ラグランジュが言う「アーケア世界の創造主」とサヤが訪れた残響世界の人類は大して強くない意志で世界を創っている点が合致しているように見えとれます。そしてこれらの繋がりとして、残響世界にいる者の手でアーケア世界が創られたという可能性が、そうでなくてもarcaea世界の成立に浅からぬ関係性があるのではないかと考えられました。
ここまでラヴィニアやドノヴァンがいた世界について長々と述べましたが、それにしても光や対立みたいに前世に一切触れられず、レーテーやアリスみたいに前世から能力や性格を引き継いだことを匂わせるようなものもなく、ついでに金属と花弁が右目に取り付けられているサヤは何気に謎が多いキャラの一人では…?